金魚日和

最近の活動はインスタにアップしています

あの日、名古屋の空

2011年09月19日 | 音楽

2011年9月18日(日)午後5時12分、
名古屋市中村区平池町、通称“ささしま”の路上から北西の空を見上げています、の図。

自分の横には、金沢から出てこられた同年代のご婦人が立っており、
その前後には同じく同世代~アラフォー世代の男女数十名が列をなしている。

道の向いには小さな体育館程の建物~壁面には『Zepp Nagoya』と書いてある~が建っており、
その前に並んだ数百人の大行列は、係員に誘導されながら小さな体育館へと吸い込まれてゆく。

行列の正体は、
約1時間後に開演する予定の『岡村靖幸LIVE“エチケット”』に集まった人達。 その多くは同世代。

ピーチマークがあしらわれたTシャツやタオルを身につけていなければ、
「鳥羽一郎ショーの観客」か「オレオレ詐欺の被害者総決起集会」にしか見えない集団である。
数年後のツアーグッズとして『成人用オムツカバー』や『入れ歯ケース』、『老眼鏡ストラップ』などが売られていたとしても、
またソレラが飛ぶように売れていたとしても不思議ではない要介護ジェネレーションズだ。


そんなオッサンオバサンズが、盛り上がりましたよ!ZEPP名古屋ーっ!

公演開始のアナウンス/注意事項、が流れるだけで大手拍子!大歓声!大名古屋ビルヂング!

高度なコール&レスポンスを要求する岡村ちゃん!それに応える名古屋のベイベー達!

ぶー! ぶーしゃからかぶーっ!

2階席でまったり観るつもりが最初っから立ちっぱなしのんペンペンペン ペンペンペン草!


2008年の“幻に終わってしまった『告白ツアー@ZEPP名古屋』”という十字架を背負った岡村ちゃんと
トラウマを抱えまくった名古屋のベイベー達にとっては“ミソギのライブ”、という意味もあったのでろう、
何度か深々と、本当に深々と頭を下げていた岡村ちゃんと、暖かい拍手を送る客席の姿が印象的であった
(退場時には、MCを一切しない岡村ちゃんが「どうもありがとう名古屋/本当にどうもありがとうございました」と挨拶までしていた)。
実際、セットリストを比べてみたところ、他の会場より数曲多く演奏されていたもよう:岡村ちゃんなりのお詫び。
高齢の、もとい、恒例の“即興弾き語りコーナー”では↓な歌も歌ってました:

  ♪名古屋のベイベー
  ♪辛い思いをさせてしまってごめんなさい
  ♪名古屋のベイベー
  ♪でももう辛い思いはさせないから~


岡村ちゃんライブでは“これで終り”を意味する『Out Of Blue』を歌い終え、
客電がつき、「とっとと帰りなさいね~」のアナウンスが流れている最中も、拍手は鳴り止まない。
皆その場を離れるのが名残惜しい、といった感じ。

幸いにもオッサン故、化粧をする習慣が無いのだが、
女子だったら確実に“アイシャドウが剥がれるくらいに泣きつづけて”いたであろうライブであった。


結論:今回買ったツアーTシャツ、高齢化する前に次のライブで着させて下さい>スタッフ様&岡村ちゃん

10/15追記:再追加公演決定!



Very Special Thanks to 金沢から出てこられた同年代のご婦人さま