滋賀の石山寺を三度訪ねた。(源氏物語の初版の書き出しを創作した場所)
1度目は17歳のころ。
2度目は20歳のころ。
3度目は結婚してから。
そこでは、紫式部が愛用してたという素晴らしい細工の硯や、実際の直筆の展示なども見ることができた(たまたまその期間に出会った)
草書体の美しい筆跡にも大感激。
若い時から「古典」が大好きだった。
明治文学も敢えて、古本屋で買い当時の原文で読んだ。
学生時代もずーっと授業中も「古典」や「歴史」の時間だけは、大好きで集中して聞いていた。
でも、若いときに描いていた紫式部のイメージと時を重ねて感じる紫式部は真逆である。
ともかく、彼女の文才は「和歌」の鍛錬から来るもので、物語だけではこれほど素晴らしい文才は発揮できなかったと思う。
ただ口惜しいのは、当時漢字が男のみ使われ、女子は使ってはいけなかった。女性の身分が高かった当時でも、このようなことがあった。
紫式部は漢字も書けたと言われる、父と同じように漢詩も残せたならと思い大変残念ではあります。