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川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

面白い歴史の切り取り方・・・愉しく教えるのが一番!!

2017年09月12日 | 川柳

 10歳の孫が学童のハローウィンの仮装大会で「伊達政宗の格好をしたい」と電話で告げてきた。

いちいち作るのは大変、ネットで調べるとクラフト通販というのがあった。

 4年生からプラモデル部に入り、ヘリコプターや軍艦なども作り、(次回は本人が大好きなブルーインパルス)何より大好きなことが工作と虫捕り。

早速届くと、設計図もただちょっと見ただけでどんどん甲冑を作ってしまう。

 伊達政宗にこだわったのは青函新幹線が開通してすぐ仙台に立ち寄った時の青葉城の銅像や母親の説明にこころが深く刻まれたのかも知れない。

私が「眼帯をして階段を滑った危ないのでしないほうがいいんじゃない?」と言うと、彼なりに片目のお殿様がかっこよく見えるらしく首を横に振った。

 

 思い起こせば、私の中学3年。

北大を出たて2・3年目のハーフのような陸上部の顧問で「社会」を教えてくれるH先生がおりました。

生徒には大人気。校長などの役職からは要注意人物。

 なんせバンカラで生徒からはまったく舐められないほど・・・・大将!(話し方はべらんめえ)

生徒を総括して「おまえら!」と呼び、授業中は教壇の机の上で胡坐で指示をする。

かと言って「愛情たっぷりの性格」生徒を愛してやまない!!

口は悪いが腹がすばらしくいい!!

 なんせ試験の点数順に席順を決める。

予習や一生懸命頑張った生徒は報いられ・・・その反対はプライドも傷ついたかも知れない。

 

 私はいつも2番か3番。のちに早稲田の政経に進学したC君は家も近く、夜勉強している私の部屋のガラスに小石をぶつけて来るほど敵対心をむき出しにしていたがまったく気にもしない私。

何たって・・・授業の3分の1は先生からの質問。

 明日はこれが出るんじゃないかこっちかナーーと思いながら歴史の面白さにどんどんはまって行った。

クラス1は絶対に取れない。何たって400人もいる生徒で中学3年間トップのWちゃんの席は不動。

 でも私はこのWちゃんとはクラス1仲が良かった。(ただし学校だけ。家では別の親友)

(余談だが昨日この親友川柳東北海道大会で「管」「お疲れ様延命治療の管はずす・・・・で二年連続特選・彼女と娘と秋篠宮妃殿下の昨日は誕生日)

 

 で・・・H先生の歴史の切り込み方は紋きりではなく、「平安時代の男と女のキスが臭さかった」とか「十二単を脱がせるのにどのくらいの時間がかかるか?」とか・・・「おすべらかしの髪のシラミ

が汚いからオレなら平安の君には近づかない!」とか。(香水とか御香は臭いものを消すのが始まりと教えて下さった)

「急にうんこがしたくなったら・・・何人の女官が手伝うのか?」とか・・・着物が重くて・・・相当疲れただろうとか・・・・・そんな切り口から歴史のピンポイントを教えていくので生徒はわーわーギャー

ギャー。。。

挙句の果てには「おまえたち・・・こったら勉強するより・・好きな子と話してるほうが授業は面白いだろう!」と言って自分の受け持ちのクラスはお互い相思相愛の生徒を積極的にふっつけて授業

をさせていた。

その結果、9クラスでの進学率はトップ。

今でも生徒に慕われ・・・クラス会が絶えない。

 陸上部でもない私を呼び出し、2週間の特訓で100メートルハードル・走り幅跳び・挙句にソフトボールからもお呼びがかかり中体連に出場する始末。

昔の方が今よりずーっと・・・先生個人の器量や裁量が発揮されていたように思う。

 

    ただただ・・中学時代の歴史は愉しかったの一語に尽きる。

 

 歴史の真実とは中味より戦時の移り変わりの年号が真実に近いだけで、その史実の何処を切り取るか・視点次第で・・・・個人の見方も大いに変わる。

 善が悪の場合もその反対もある。

マスゴミもきっと歴史の観点がまったく違うのだろう。。。

 

だから・・・私たちは百人百様の歴史を見つめることが肝要なことと思う。

 

 10歳の孫は函館の梁川熊吉の明治維新での函館戦争で敵も味方もなく兵士を葬った昔やくざの親分の優しさが大好きで、今は伊達政宗のハンデがあった武将のかっこよさが好きなようです。

この間フジテレビで「27時間歴史番組」をいろいろ見ていたようで・・・・やっと・・・フジテレビも視聴率低迷を克服すべく、親子で見れる歴史にスポットを当てた番組が年一度登場しそうです。

 

 子どもっていうのは抱腹絶倒な歴史なら・・・IQに関係なく感性で記憶するものです。

 

「おめーらなあ・・・ナポレオンもヒットラーも背が小さかったんだ。もし、二人とも背が高くてかっこ良かったら・・・もててもてて・・・戦争してる暇なんてなかったんだ。

いいかー・・・人間って・・・劣等感の裏返しで世界を征服もするが・・・戦い敗れて殺されることだってあるんだ・・・いいかー・・・・・将来もてない男でも・・・劣等感なんか持つなー・・・いいかー・・・俺

なんかフランス革命に生きてたら・・・マリーアントワネットを誘惑するくらいのいい男だと思うぞ!!・・・みんなもそう思わねーかー??」

 生徒にそれはないと・・・みんな愉しげに否定する。

「そんじゃあ紫式部でがまんするか・・・でもよー・・・式部って頭は良かったけれど大して美人でなかったようだから・・・」・・と言うような男女観で授業がどんどん進行されて行った。

 

          毎授業ごとH先生の授業を教頭が見守りするのも日課。

 

「おー・・・又教頭がふらふらしてるなー・・・俺いくら教頭に文句言われても・・・おめーらが頑張って社会の成績よくなれば///文句言われねーんだ!!いいかテメーラ!・・・俺の顔潰すなよ!!」

予習してきた生徒はしっかり褒める!勉強しない生徒は「静かに聴いてろ!」で・・・・クラスが一体になって愉しかった歴史。

 歴史が大好きな私は・・感謝感謝・・・先生の最近の言葉・・友人からのコメント「オレの女房の顔はフツーだけど・・・頭と性格はそこらそんじょにいないぞ!!」

 

 

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