不審者がいやがる防犯カメラ

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録画映像の消去はできない

2017年10月22日 | 事件から学ぶ


ちょっと前ですが、防犯カメラの映像が消去されたのではないかとの報道があった
事件を取り上げます。
    


「栃木・施設暴行 県警OB、映像消去も関与か」
  以下、全文(一部固有名詞を削除)
毎日新聞Web版 2017年10月4日 21時51分

宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者の男性(28)が重傷を
負い、職員ら2人が傷害容疑で逮捕された事件で、栃木県警は4日、暴行の内部
調査書類を廃棄したとして、同施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」職員で
県警OBの男ら3人を証拠隠滅容疑で逮捕した。捜査関係者によると、廃棄された
書類には、男性に対する暴行の目撃証言が記載されていたとみられ、県警は事件の
隠蔽(いんぺい)を図ったとみて調べている。


逮捕容疑は、共謀して4月18日ごろ、施設内で発生した傷害事件に関する内部調査
書類を事件の証拠になると知りながら廃棄したとしている。県警は3人の認否を明らか
にしていない。


県警捜査1課などによると、2人の容疑者は県警OB。いずれも警部補で退職し、
瑞宝会の「CSR(企業の社会的責任)」部門で勤務し、暴行の内部調査を担当。
もう1人の容疑者は事件当時の施設長で、現在は瑞宝会が運営する別の施設
(栃木市)で勤務していた。


瑞宝会によると、内部調査では職員から聞き取った内容がなく、暴行はなかった
という結果が報告されたという。一方、ビ・ブライト内の防犯カメラの映像は事件前後の
3週間分が消去されていたが、内部調査の統括者だった施設長は、事件発覚後の
9月に同会が開いた記者会見で「意図的には消していない」と話していた。県警は
映像も故意に消去された可能性があるとみて、3人の関与を調べている。


事件では、男性に暴行して大けがをさせたとして、三人の逮捕よりも前に職員補助員と
施設職員の2人が既に傷害容疑で逮捕、同罪で起訴されている。



記事の中で「防犯カメラの映像が事件前後の3週間分が消去」とありますが、筆者が
知る限り、防犯カメラ用ビデオレコーダーを操作して特定の期間だけ映像を消去する
ことはまずできません。普通はレコーダーにそのような機能はありません。
簡単にできたら大変ですよね。多分、証拠隠滅を図ろうとしてビデオレコーダーの
ハードディスクを初期化(フォーマット)したと思います。初期化でしたら備え付けの
取扱説明書を
読めばできるはずです。初期化した後は自動で録画を始めます。

本当に事件より前の映像があって、事件後の映像があったとすると、前もってビデオ
レコーダーの電源を切っておいたのでしょうか。これなら話はわかります。他の方法
としては
その間だけカメラのライブ映像は表示させておいて録画はしない設定をして
いたのでしょうか。但し、予め暴行の日時を計画する必要があります。


筆者が過去に防犯カメラを納めた中には、現場の従業員がカメラの向きを勝手に
変更したことがありました。また、別のお客様では本社でたまに店舗の様子をインター
ネットで映像をチェックするためにネットワーク接続
していたのにビデオレコーダーの
LANケーブルが外されていたこともありました。


今回の事件のもう1つの驚きは、逮捕された県警OBは当該法人のCSR(企業の
社会的責任)部門で勤務し、内部調査の担当なのに内部調査書類を廃棄した疑いで
逮捕されたということです。


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