Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

私のモールス通信 苦難の歴史

2021年10月28日 | アマチュア無線

昨日今日で10回くらいのモールスでのQSO(交信)ができるようになったので、これからやろうという人に、私の苦難の歴史(大げさ)をご披露して、なんだ、そうすればできるようになるのか、という安心をお届けしたいと思います。 文中、自作とあるものはお金のある人は市販品を購入することができます。 ない人は自作がいいでしょう。 自作も楽しいですよ。

なお、この苦難の歴史は、それぞれの項として投稿してありますので、詳しくは「アマチュア無線」のカテゴリを表示して各記事をお読みください。

まず、アマチュア無線について

昔パラグライダーをやっていた時に、第4級アマチュア無線技士の免許を取得しました。 参考書、過去問題、等で勉強して東京まで国家試験を受けに行きました。 1発で合格。 最初のFM用ハンディートランシーバKenwood TH-79とStandard C401を購入。 パラグライダーで1000mくらい上空を飛ぶと、電波も非常によく飛びます。 地上と空の間で音声で交信しました。 この時ワシは55歳でした。 ハイ

モールス通信をするには第3級アマチュア無線技士の免許を取る必要があります。 JARDのE-Learningを申し込み約3週間自習して1発で取れました。 最終試験も端末で行います。 4択です。 自動車教習所の試験のように簡単にとれます。 費用は全額で約14K¥です。 この時ワシは74歳でした。ハイ

モールス符号について

最初は一覧表を見て机を指でたたいたりしてA~Z, 1~0までの英文字を覚えます。 Aは・ー、Bはー・・・、というように。

すると、モールスを打鍵するための電鍵とそれに合う音出し装置が欲しくなります。 音出し装置は、ネット検索するといろんなものがあります。 私はマルツオンラインでAitendoの1個¥390のキットを3つ買いました。 マルツオンラインは¥1000以上じゃないと買えないシステムだったのです。

最初の音出し器

マイクロスイッチの電鍵も付いてます

それを自分で電子工作(半田付けするだけです)すると、あっという間に完成します。 電鍵の代わりになるマイクロスイッチが付いています。 これを使って英語の文字と数字を叩きながら唱えます。 ・ーえ~、ー・・・び~、というように。 この時期が一番楽しいです。 音は電子音でビービーよくありませんでした。

しばらくすると、本物の電鍵が欲しくなります。 縦ぶり電鍵を自作しました。 そしてそれに合う音出し装置、正弦波発生装置、KeySoundを自作しました。 これは、回路図をネットで見つけ、部品を秋月電子で通販で注文して電子工作しました。 これで、電鍵をたたくと綺麗なモールス音が鳴る仕組みができました。

縦ぶり電鍵とKey-Sound

電鍵をたたいてモールス音を聞いていると、自分の打鍵が正しく通信できるものか否か、が心配になってきます。 ネットを探してモールス音を入力すると、それをデコード(複号)してくれるPCソフトを見つけました。 DSCWというフリーソフトです。 

Key-Soundのイヤホン出力をパソコンのマイク入力につなぐと、電鍵で打った自分のモールス符号を文字に変換してくれるソフトです。 これで英文字を何回も練習しました。 結果が文字になって画面に表示されますから、すごく良い練習になります。 これを何回もやっていると、文字の打鍵と文字間、ワード間の空白がうまく行かないことがわかってきます。 アルファベットが空白なしにきれいに並ぶまで練習を重ねました。 次に、空白を入れた文章も打てるように練習します。 これが結構難しいけれど本当に楽しいです。

綺麗に並んだアルファベット(DSCW画面)

次に作ったのは、エレクトリックキーヤーという音出し装置です。 これもネット検索すると沢山あります。 私は3つ作りました。 すると、キーヤーに見合うパドルという電鍵が欲しくなります。

パドルも自作しました。 パドルとキーヤーを使うと、先に苦労した空白をうまく入れて文章を打鍵することが容易になります。 キーヤーがスピードを揃えてくれるからです。 次第に面白くなり、打鍵が飛躍的に上達します。 すごく自信が付きます。

ピアノ式パドルと音出し機

ミニパドルと音出し機

首振りタイプパドルと音出し機

すると、今度は、ワシってモールスを聞き取れるんかいな?と心配になります。 Youtubeなどでモールス音を聞いて聞き取れるかどうか、何度も試してみました。 が、打鍵できても聴き取りの方が・・・という状態になります。

モールスの聴き取り練習でネット検索すると、良いものがありました。 CW-FreakというPCのフリーソフトです。 これは、ボタンを押すとモールス音が聞こえてきます。 その音を、文字にして入力欄に入れると、Great!(すごい)、Soso(まあまあ)、Bad(だめ)、Terrible(ひどい)!、と結果を表示してくれます。 自分が聞きたい(練習したい)文字列をファイルに入れて、それを聞き取る練習もできます。 苦手な文字を何度も聞いて覚えます。

CW-Freakは、基本的には、モールス通信で必須となる相手のコールサインを確実に聞き取る、ためのソフトです。 ランダムにコールサインを打ち出してくれ、聴き取ったコールサインを入力すると、結果が表示されます。

これでしばらく聴き取り練習をして半分くらい聞き取れるようになるまで続けます。 すると、飽きてきます。 本物のモールス通信を聞きた~い、となります。

本物の通信を聞くには、ラジオが要ります。 トランシーバが欲しいな~、となります。 お金に余裕のある方は最初から本物の50Wくらいのトランシーバを買うとよいでしょう。 

私は貧乏なので、QCX+という7MHz用のQRP トランシーバのキットを買いました。 QRPラボという米国のサイトで筐体と送料込みで約1万円で買えます。 ただし、自分で電子工作(半田付け)をする必要があります。 

また、外国製のトランシーバの場合、JARD等の保証会社で基本保証を受けたうえで総務省に申請する必要があります。(保証料¥4200) 約3週間程度で保証の審査が終わります。

最初の開局は総務省への開局申請となります。 開局申請料は¥2900(電子申請の場合)、以後の変更は無料、電波使用料は年¥300/1局。  総務省への申請は審査に3週間から1か月くらいの期間がかかります。

市販のトランシーバを購入する場合は、保証会社の保証は必要ありません。 市販品(技術適合番号のあるもの)の利点は総務省への申請~認可までの期間が短縮できることです。

QCX+の良い点は、デコーダーが付いていたことです。 デコーダーがあると、聴き取り能力を補ってくれますから、飛躍的に交信が楽になり、短期間でQSOできるようになります。 聴き取りへの不安は消え、自信をもって交信に望めます。 

QCX+キットの電子工作

キットで製作したQCX+ 7MHz QRP CWトランシーバ

自作したくなければデコーダー付きのトランシーバを買うと良いでしょう。 これって大事です。 が、どうしてもデコーターが付いたものがなければ、先にご紹介したDSCWを繋いでオンラインリアルタイムで受信信号のデコードをすることも出来るみたいです。 が、常にパソコンとつないでおかねばなりません。

デコーダーで相手のコールサインや打鍵内容が分かりますから、自信を持って打鍵に集中できます。 

トランシーバが入手できると、次はアンテナが必要になります。

いろいろなアンテナについて調べ、自宅の形状に見合ったものを見つけます。 そしてそれを購入するか、自作するか、を決めるのです。 ワシの場合は、すべてのアンテナを自作しました。 アンテナの自作はとても楽しい趣味になります。 買うのが馬鹿らしくなります。

自作のスーパーラドアンテナ、ベランダから3m上に

7MHz(波長40m)がこの小さいアンテナで十分QSO出来ます。 

自作のマイクロバートアンテナ、ベランダから3m上に

自作のスーパーラドアンテナ、窓際に置いても交信可能です

簡単に自作できます。これはマイクロバートアンテナ

今のワシがこの状況で、75歳です。 すでに10以上のQSO(交信)を成立させました。 ハイ

現在は、50W機を購入しようかな~、なんて考えています。 5W以下での交信はQRPという範疇になり、交信相手がある程度限られるのです。 強い電波を出すと世界がもっと広がります。 ですから、お金のある人には自作よりも最初から50W機の購入をお勧めします。 自作、QRPの世界も楽しいのですが、これは後からでもできます。

おもしろいですよ~、モールス通信は! ボケ防止にも打ってつけです。 毎朝ラジオを付けると必ず誰かがピーピーやってます。 

徒歩で移動運用という運動もしております。 ハイ

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