Yassie Araiのメッセージ

ときどきの自分のエッセイを載せます

朝日記170526 読んでも読まないてもよいから良い本ということと今日の絵

2017-05-24 23:36:19 | 絵画と哲学

朝日記170526 読んでも読まないてもよいから良い本ということと今日の絵

徒然ことと今日の絵です。

絵は、(垣の薔薇)と(休憩)の二題です。

 (垣の薔薇)

徒然こと 旧友への手紙、読んでも読まないてもよいから良い本ということ

K君  こんばんは。 絵へのご講評ありがとうございます。

きょうのNHKで、仲代達矢の俳優塾のTVドキュメンタリーをみました。

彼のことばで、弟子に自分のやり方を教えたら、

それ自身 間違いだ、盗むのは仕様がない。

自分で作りだすことだということを語っているのが

印象的でした。

 絵も、自分のいまをどうみているのか、それは

自分の日々、ものを見たり、感じたり、考えたり、

書いたり、読んだりした日々行為の一部として

捉えていくようなものとして心がけています。

しかし、表現ですから、ひとに受け入れてくれれば

こちらも、元気になり制作に励むもとになりますね。

なにしろ貴兄、‘どらくろあ’先生の講評なのですから

すごいです。

  町田市の巡回図書館が二週ごとに、近くの

公園に来ます。

ここを、ぶらっと覗きにいきます。

なんどか行くと、だんだん目がなれてきて

そこに並んでいる本のひなびた書棚から、地域のひとたちの

姿がでてきて、妙に感心したりします。

大人向けの本は、高齢者向けが多いのです。

なぜかならば、大型活字の本が多いからです。

 ところで、我々とほぼ同年(昭和12年生まれ)の作家で、

古井由吉というひとがいます。このひとの著作を

先回、数冊取り寄せてもらいました。

 ところが、ほかのことにかまけて、

結局、未読で返すこと必定のながれでした。

さて、返す段取り、そしてちょっと手休めに、せめて、借りた本の名前くらいは

メモしておくことにします。書名を確かめる段から、自然に

その本を読みはじめていました。

 この作家は、むかし、日経の日曜の文化欄によく書いていて、

自分の日々の意識のながれや思いを、丁寧にかくひとです。

たとえば、夢の中で、上司と取っ組みあいになった。

そして目覚めた。 おれのこころも屈折しているなあとおもう。

そのあと、ところで、あの元気で立負舞いの自分は

何歳だろうかと、それから、思考がはじまる、そういう

スタイルです。

新聞での寄稿文くらいの長さがちょうどよいのですが、

いざ、彼の小説となると、数ページよむと眠くなります。

したがって、昼寝のあとの目覚めとして、読むとこれは

なかなかよい。

春になると家のなかで物が失せる。

身体が悪くなるときの感覚は、回復期の感覚と

よく似ているとか。

春が来て、春が去ると表現がつながるのか。

等々です。

~~~

雨の裾 講談社 2015

  春の坂道

   「この春の日に何を思っているのだろう、とつぶやいた男がいた。」

「身体の危機の予感は、爽快感に似ているものらしい。」

「くるかた見えぬ山ざとのはる

しげみよりたえだえのこる花おちて」

~~~~~

どうでもよい話ですが、われわれには、説得力が

あるようにおもいました。

きょうは、頼んでいた「ゆらぐ玉の緒」という新刊がきました。

 日々の自分との接点が存外あって、気持ちの散歩という意味で

彼の著作は、おすすめです。 

読んでも、読まなくてもよいから、良い本といっておきます。

 よまずに返した本は以下です。ご参考まで。

聖耳 講談社文芸文庫 2013

鐘の渡り 新潮社 2014

 おやすみなさい。

荒井(休憩)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝日記170525 五月のおわり... | トップ | 朝日記170525 テロ等準備罪も... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

絵画と哲学」カテゴリの最新記事