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朝日記240705  (その8) 8.記号 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

2024-07-05 10:55:31 | 研究論説

朝日記240705  (その8) 8.記号 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

朝日記240705  (総表紙・目次)「翻訳チャールズ・サンダース・パース

 

  1. 記号 Signs

記号 Signs 

Main article: Semiotic theory of Charles Sanders Peirce

See also: Representation (arts) § Peirce and representation, and Sign (semiotics) § Triadic signs

A list of noted writings by Peirce on signs and sign relations is at Semiotic theory of Charles Sanders Peirce § References and further reading.

 

 

主なる報文Main article: Semiotic theory of Charles Sanders Peirce

以下を見よ: Representation (arts) § Peirce and representation, および Sign (semiotics) § Triadic signs

Peirceによって書かれた記号および記号関係は以下である、Semiotic theory of Charles Sanders Peirce § References and further reading.

 

 

記号関係 Sign relation

 

Peirceの記号理論は一般的要請に応えるものであるが、もっとも複雑な記号理論semiotic theoriesのひとつである。なにごとも記号a signである―それは絶対的にそれ自身ではないが、その代り何かの関係relationなどおいてのものである。 

この記号関係 sign relationは鍵である。それはつぎの三つにまたがる役割りを定義するからである、それは(1) 記号the sign, (2)対象its object、これは記号の主観物件 the sign's subject matterとしてよばれるもの、そして (3)翻訳体 記号the signの意味meaningもしくは分岐ramificationである。それは翻訳体 interpretant (さらなる記号、たとえば通訳)とよばれたある種の効用effectのなかに形成されるものである。

Peirceによればそれはトライアド関係 triadic relationでありこれはこれ以上単純化はできないものである。この役割りは、これらの役割りを満たすものがないときでさえ顕著なものである。その役割りrolesは三つある;或る対象an objectはひとつもしくはそれ以上の翻訳体interpretantsへみちびく、そして、それら記号signsとして、それらの(翻訳体)はさらなる翻訳体へと導くのである。 

Extension示量   × intension示強  = information情報  

ふたつの伝統的なアプローチが記号関係へ、しかも十分条件ではないが必要条件となっており、このアプローチは示量 extension (記号の対象sign's objects、息breadthとよばれるもの、指示するものdenotation、もしくは適用applicationするもの)と示強intension  (対象特性objects' characteristics、質qualities、記号signが表す属性attributes、深さdepthとやばれるもの、理解 comprehension、意義significanceもしくは共有意識connotation  )の道すじとなる。 

Peirceは第三のものを加える、情報の道すじである、これには情報変化を含み、他の二つがひとつとなった全体に積分するための道すじである。[152]

たとえば、上の式the equationがあるがゆえに、もしある言葉の情報のトータル量は同じとするとき、その言葉が示強(意図、内包)'intends'し、対象objectsについて記号化signifyすることが多ければ多いほど、その言葉が示量(外包)'extends'の(数量)、あるいは適用する対象(の数)は少なくなる。

決定性Determination。 ひとつの記号はその対象に依存する、それはその対象を表示する道すじでの対象という意味である―対象は記号を可能にし、そして決定するのである。これの物理的な起因の意味(センス)は ある記号が指示する反応indicative reactionにおいてなり立つときに成立するのである。 

 

翻訳体は記号と対象の双方に類似して依存しているのである―対象は記号を決定し、記号は翻訳体を決定するのである。しかし、この決定は二項事象dyadic eventsの連鎖ではない、ドミノ倒しの列のようなものである;記号決定は三角性triadicである。 

たとえば、翻訳体interpretantは単に対象an objectを表示representするなにかあるものを表示representするのではない;そのかわりに翻訳体interpretantがその対象the objectを表示representingしている記号as a signとしてのなにかあるものを表示representするのである。 

対象は翻訳体への記号を決定する、それはその対象にともなう担保経験collateral experience[153]を通じてである、その(経験に)おいて対象は見いだされあるいは、それが記憶されているものが呼びこまれる経験からのものである、このような記憶経験は記号a signがそこにない空席状態対象an absent object.との偶然的類似chance semblanceにおいてなり立つ。

Peirceが使う語での決定する "determine" とは厳密なる決定意味ではなく、特定化する"specializes"意味であり, bestimmt,[154]という意味であり、影響influenceのような変化する量amountを含むのである。

Peirceは決定性(triadic) determinationという[156] 用語において表示representationと翻訳interpretationを定義したのである。

対象objectは他の記号signを決定するための記号signを決定する―それは翻訳体interpretantである、それは対象object に関係するため記号としての対象である、かくして翻訳体はその対象の記号としてその機能を満たし、さらなる翻訳体記号を決定するのである。

このプロセスprocessは論理的にそれ自身永続perpetuateするために構造化される、そして記号sign、対象object、と翻訳体 interpretantが一般的において定義的definitiveとなる。[155]

 

記号論的要素 Semiotic elements

 

 

Peirceは以下のように記号論においてただしく三つの基礎要素(記号行動)があることを支持した:

 

  1. 記号A sign (表示representamenの記号)[157] 

これは代表表示のもっとも広域的可能感覚でのものである。

 

それはあるものsomethingがあるものsomethingについてのあるものsomethingを語るとして翻訳される。それはシンポリックにでも、言語的でも、または技術的である必要はない―雲はたとえば雨の記号かもしれない、遺跡は古代文明の記号かもしれない。[158] 

Peirceが時々それを置く(かれは最低でも76回 ため息sign を定義した[155]),このように、その記号はその対象が翻訳者であるためにそこに立つ。記号はある観方での対象をあらわし、その観方は記号の岩盤を著す。[133]

 

  1. 対象An object (記号論的対象semiotic object)

これは記号と翻訳者の主観的案件subject matterである、 それは考え得る何か、質、起こり、規則等であり、仮想のものでもよい、たとえばハムレット王子 Prince Hamlet.[159]。 これらすべては特定または部分的対象である。 その対象はもっとも正確には物語の宇宙universe of discourseでありあ、部分的もしくは特殊的対象にぞくするのである。[159]

たとえば土星の記号の摂動perturbationは土星についての記号であるが究極的には土星についてのみではない、対象は(i) 記号に即応し、そしてその記号で表示されるような対象であるか、(ii) 動力学的対象である、即応immediate 対象として岩盤"as on bedrock"となって、その上に現実である対象がいるということである。[160] 

 

  1. (翻訳者記号interpretant signまたは)翻訳者 interpretant は記号の意味や記号の分岐であり、理念の種類または効果、翻訳性、人間またはその他への形式としてである。翻訳者interpretantとは記号signであり、ひとつは(a)対象の記号であり、そしてもうひとつは(b)それは同じ対象の記号としての翻訳前任者(翻訳された記号)である。

 

翻訳者interpretantとは (i)記号への即応性immediateでありそして単語の通常の意味としての質や可能性の種類の種である、もしくは (ii)動力学的な翻訳者で、それは先導位置としてである、または (iii)最終もしくは正規翻訳者 dynamic interpretantである、それは学習集積であり、十分に考慮された記号が実用での効果をもつか、その学習で実際の翻訳者がもっとも間違いをおこさない場合である。   

 

こころmindが必要としている理解のある部分はその対象objectとの親近性familiarityに依存する。 

与えられた記号signが指示するのは何かを知るためにはある経験experienceが必要である、それは記号対象sign's object,であり、外側の経験であり、そして記号sign と記号システムsign systemへの担保collateralした経験experienceである。 

その文脈においてPeirceが語るのは、担保的経験collateral experience [153]、担保的観察collateral observation[153]、担保的知己collateral acquaintance、同じ用語で表れるすべてである。[153] 

 

記号のクラス Classes of signs

 

Peirceの多くの記号類型のなかで、三つがそこに立ち、相互にインターロックをかけている。第一の類型はその記号それ自身に依存し、第二はその記号が指示した対象のためにどのようにそこに立つか、そして第三はその信号がどのようにその翻訳者への対象のためにそこに立つかに依っている。

三つの類型のそれぞれは三筋部門three-way divisionである、  trichotomyである。これはPeirceの三つの現象カテゴリーcategoriesで構成される;(1) 感情の質quality of feeling, (2) 反応、抵抗reaction, resistance,そして (3) 表示、仲介representation, mediation.[161]

 

 

Lines of joint classification of signs.

Signsの結合分級の線
Every sign is各signは:[161]

 

1.

 

2.

 

3.

I.

Qualisign

or

Sinsign

or

Legisign

and

 

II.

Icon

or

Index

or

Symbol

and

 

III.

Rheme

or

Dicisign

or

Argument

 

この類型はすべての記号をその記号自体の現象的範疇により分級する―  qualisignは質a quality、可能性a possibility、第一a "First";

sinsignは反応、抵抗reaction or resistanceであり、特定の対象singular object、実際の事態や事実actual event or fact、第二a "Second"である;

そしてlegisignは慣習habit、規則rule,、表象的関係representational relation, 、第三a "Third"である。

 

 

 

II.アイコン、インデックス、シンボル Icon, index, symbol:

 

この類型、もっとも知られたもので、すべての記号をその対象を支持している記号の様式カテゴリーによって分級化される―アイコンthe icon(見かけまたは類似)これはそれ自身のもつ質qualityによるものである、インデックスthe indexこれはその対象objectへの事実上結合factual connectionによるものである、そしてシンボルthe symbolこれは翻訳者interpretantのための慣習habitや規則ruleによるものである。  

 

 

III. Rheme, dicisign, argument ( あるいは sumisign, dicisign, suadisign, あるいはseme, pheme, delome,[162] おいび 非常に広域の版は伝統的な語で、 用語term, 提案proposition, 議論argument):

 

 

この類型はいずれの記号signもそのカテゴリーcategoryによってクラス別けclassifyするが、カテゴリーとはその翻訳者interpretantが記号がその対象its objectを記述する仕方に帰属する―rhemeとは、ある記号のことであり、たとえばある語が質qualityに関してその対象を表示するために翻訳されたその記号のことである;

dicisignとは、たとえば提案であり、事実factに関して、その対象objectを表示うるために翻訳された記号である;

そして argumentとは慣習や法に関してその対象its objectを表示するために翻訳された記号a signである。

これは第三のものについての最終帰着類型であり、そこでは、その記号は推論の構造的要素として理解される。

すべての記号はつぎの三つの中のどれかのクラスに所属する(I)の中に、そして  (II) の中に、そして (III)の中にである。

かくして三つの類型のそれぞれは、各記号のための三つの価値化されたパラメータとなる。

これらの三つのパラメータはそれぞれに独立ではない;

共存分級の多くは空席である、その理由はそれからの慣習かろのもの、もしくは質からのもの、そして特定な反応での慣習の欠如に帰着するものである。

結果は27ではなく、そのかわり10の記号クラスで、分析水準において十分に特定化される。

 

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