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朝日記240705  (その9)9. 推測のモード 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

2024-07-05 11:02:07 | 研究論説

朝日記240705  (その9)9. 推測のモード 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

朝日記240705  (総表紙・目次)「翻訳チャールズ・サンダース・パース

 

  1. 推測のモード Modes of inference

 

推測のモード Modes of inference

主記事 Main article: 探求  Inquiry

 

アリストテレス Aristotleからの組み概念を借用してPeirceは推測 inferenceの基本モード三つを試験した、―アブダクションabduction,、演繹deduction、そして帰納 inductionである^―それはかれの「論議の批判」"critique of arguments"または「論理の固有」"logic proper".においてである。 

Peirceもまたアブダクションを「レトロダクション」"retroduction"、「プレサンプション」"presumption"そしてすべての早期「仮説」"hypothesis"と呼んだ。 

かれはそれを説明的仮説explanatory hypothesisへの想定guessingそして推測inferenceとして特長づけたのである。 

かれはときに、推論のモードを範疇的な  syllogism Barbara (AAA) の転換transformationsを使って詳論する、たとえば、「演繹、帰納、そして仮説」"Deduction, Induction, and Hypothesis" (1878).[163] においてである。  

彼はルール rule (バーバラ大前提Barbara's major premise)を、ケース(バーバラ小前提Barbara's minor premise)をそして結果(バーバラ結論Barbara's conclusion)を再配置してこれを行った;

 

 

Deduction.演繹

 

規則Rule: All the beans from this bag are white.
この袋からの豆はすべて白い

ケースCase: These beans are beans from this bag.

この豆はこの袋からの豆だ

∴結果Result: These beans are white.

この豆は白い

Induction.帰納

 

ケースCase: These beans are [randomly selected] from this bag.

これらの豆は(無作為にとり出した)ものだ


 結果Result: These beans are white.
これらの豆は白い

∴ 規則Rule: All the beans from this bag are white.

この袋からの豆はすべて白い

Hypothesis 仮説アブダクション(Abduction).

規則Rule: All the beans from this bag are white.
この袋からの豆はすべて白い

結果Result: These beans [oddly] are white.
これらの豆は[ 奇妙にも]白い

∴ ケースCase: These beans are from this bag.

これらの豆はこの袋からのものだ

 

 

Peirce は1883 年に 確率的推論の理論"A Theory of Probable Inference" (Studies in Logic)のなかで仮説的推論hypothetical inferenceが対象性質への帰納inductionと等しいとした(彼は以前にその効果を知っていたのである[126]))。

事実、1903年までに、それらは不満足であることを知ったのであった、それは一度ならずすべてであり、彼が三段論法形式を取り、論理的拡張を言及をし、彼が考えたものが幾分基本的でないと理解していると記述したのであった。

1903年に彼はアブダクション推論のための論理形式を以下のように与えたのである;[164]

 

驚愕的事実Cが観測される;

しかしもしAが真であるなら、Cは当然のことmatter事実のものであろう、

よって、Aが真であることを疑う理由が存在する。

 

その論理形式は帰納をもまたカバーしない、なぜなら帰納は感情驚愕に依存しないし、その結論の新規の理念も提案しないからである。

帰納はひとつの仮説を試験するための事実を探索する;アブダクションは事実の辻褄をあわせるための仮説を探索する。「演繹は、なにかがあるはず must beであることを証明する;帰納がなにかが実際に操作可能であるactually is operativeことを証明する;アブダクションは唯なにかがあるかもしれないmay beことを示唆する」[165]  

Peirceはアブダクションすべてをカバーするような一個の論理的形式をまったく確信していなかった。[166]

彼の探求についての方法論的 methodeuticなもの、または理論において、アブダクションをさらなる推論と研究のための経済的動機として捉えていた、そしてこれら三つのモードは探求での基本的役割りでの調整によって明らかになると捉えていた;仮説説明hypothetical explanation、演繹的予測deductive prediction、帰納的試験である inductive testing。 

 

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