現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

フィクサー・福本邦雄の逮捕

2020-12-09 08:13:54 | 虚無僧日記

つづき

許永中の意向を受けた若築建設から賄賂を受け取った中尾栄一元建設相の汚職事件の拡大が、思わぬ波紋を投げかけた。

「事件の影響で千代田生命の経営危機がさらに深刻化した」(兜町関係者)というのだ。根拠はフィクサー・福本邦雄の逮捕(起訴猶予処分)。福本は許と中尾、そして若築を結んだ仕掛け人として東京地検特捜部に認定されたが、「千代田生命は福本とくっつき、その威光で大蔵省の護送船団行政の恩恵を受けてきた」(同)からだ。

「千代田生命の幹部は賄賂の授受現場となった宴席にも出席。福本が主宰する『三宝会』の代表世話人も務めていた」と司法関係者が癒着ぶりを指摘する。

また、「千代田生命は福本を通じて竹下登元首相に食い込み、大蔵省への影響力を保ってきた」(生保筋)が、 バブル景気に酔った金融機関が経営危機を招き、大手、中小を問わず破綻したのは周知の通り。

 


12月8日 開戦記念日

2020-12-08 23:45:47 | 太平洋戦争

今日12月8日は「真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦記念日」だというのに、テレビ、新聞では、そのような話題は、今年も出ませんでした。

実は私も忘れるところでしたが、今日は私の父が出征した日でもあります。父は昭和16年4月に慶応を卒業し、東京電灯(現東京電力)に入社し、8月に故郷の会津若松第65連隊に入営。そして12月に中国へ送られたのでした。それから5年、満州から北支、中支と転戦し、幾度が死線を越えて、昭和21年生きて帰れたことが奇跡でした。

 

私も子供の頃は、戦争映画を見ると“血湧き肉踊る”軍国少年でした。

でも今戦争の真実を知ると、“あの戦争は何だったのか”と、怒りと涙がこみあげてきます。

生きて帰らぬ身となった300万人の犠牲者の3分の2が餓死か病死。移動中や訓練中の事故死、上官の過酷なイジメ、そして自決だったというではありませんか。敵に殺されたのではなく、軍隊という組織に殺された。沖縄県民の大半も日本軍という身内に殺されたも同然。情け無い。

先日12月2日NHKラジオ「今日は何の日」で「伝説の巨人軍ピッチャー沢村英治が昭和19年(1944年)フィリピンに向かう途中で輸送船が撃沈され“戦死” 27歳だった」とのこと。無念極まりない。

多くの犠牲の上に今日の「平和で豊かな日本」があると思えばいいのでしょうか。しかし、その代償の大きさが忘れかけられていることが嘆かわしい。