現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

世阿弥の名言「住する所なきを」

2017-01-10 05:43:36 | 虚無僧日記
住する所なきを、まず花と知るべし

「住するところなき」とは、「留(とどまら)ない」という意味。

停滞することなく、変化することこそが芸術の中心である。

尺八本曲に「無住心」という曲がある。「住むところが無い」

ではなく、「とどまらざる心」。意味は同じ。

 

よき劫の住して、悪き劫になる所を用心すべし

劫とは「功績」の意で、「良いとされてきたことに安住すると、

それがむしろ悪い結果になってしまうことに用心せよ」という意味。

世の中の変化と関わりあっていくのが人間であり、芸術である。

世の中の変化の中で、変化することを恐れず、「停滞しない」

ものこそが「花」であると、世阿弥は喝破している。

 

尺八もそうだ。時代とともに変化してこそ、伝承される。

昨今、尺八界は富みに変貌を遂げている。

童(わらわ)も、今年は変貌するべい。

「あっと驚く為五郎!」  (やっぱ古いね)


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