あらすじ
花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。彼は当初この事件に傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。
キャスト
湯川学 - 福山雅治、内海薫 - 柴咲コウ、草薙俊平 - 北村一輝、栗林宏美 - 渡辺いっけい、弓削志郎 - 品川祐、城ノ内桜子 - 真矢みき、工藤邦明 - ダンカン、富樫慎二 - 長塚圭史、花岡美里 - 金澤美穂、村瀬健介 - 林剛史、小淵沢隆史 - 福井博章、森英太 - 伊藤隆大、渡辺美雪 - 高山都、谷口紗江子 - 葵、平原瑤子 - 小松彩夏、「扇屋」の女将 - 福井裕子、草野球の監督 - リリー・フランキー(友情出演)、八木亜希子 - 八木亜希子、有薗文雄 - 石坂浩二(特別出演)、葛城修二郎 - 益岡徹、柿本純一 - 林泰文、花岡靖子 - 松雪泰子、石神哲哉 - 堤真一
スタッフ
製作 - 亀山千広、企画 - 大多亮、脚本 - 福田靖、音楽 - 福山雅治、菅野祐悟、監督 - 西谷弘
録りだめから映画『容疑者Xの献身』を観た。「容疑者Xの献身」という本がコミュニティセンター文庫の本棚にはあったんだが、果たして小父さんは読んだのか、たぶん読んでいないだろうと思って観ているとストーリーがよみがえってきた。なんだこのブログにもちゃんとアップしているではないか!。
小父さんが、年を取って呆けてきたわけではなく、映画でも本でも見た後に片っ端から忘れていくことは得意中の得意なんだ。だから同じ映画でも何回でも次はどうだったかな?と楽しめる。推理小説も得意としていないので人はいろんな先読みをして楽しむらしいが、小父さんの場合はその場その場の雰囲気に浸ってしまう。でも今回ばかりは、我ながら感心してしまった(爆)。
どの映画も本に書いてあることを大幅ににカットして作られるわけだが、この映画も実に書かれている本の情景を醸し出していたなあ。そんなところには監督に敬意を表したい。
ところが、『椿三十郎』は織田裕二主演のものを観て、黒沢監督・三船敏郎主演の作品と同じ脚本のものだと言うのでVHSテープをやっと探しあてて見たら、同じカメラアングルで撮っているではないか!ますます興味が湧いて、黒沢が書きおろした脚本のベースが、山本周五郎原作の『日日平安』だというのでその本を買って来て読むと、“気弱で腕もない主人公による殺陣のない時代劇”で椿三十郎と全く違ったのには驚いた。黒沢監督は『日日平安』をまるっきり作り変えていた。
『容疑者Xの献身』はもう1回、読んでも、観てもまた楽しめるだろうな~!
湯川ってところで、おぉ!!と思いました。
福山さんのファンではないけれど、このシリーズは好きですね~。
友達がこの映画を見たと言ってました。
私は動画サイトにアップされるのを待つ身です~(笑)。
黒澤明監督は「日々平安」を映画にするにあたって、前作の「用心棒」がヒットしたため、会社から三十をもう一本作れといわれて、しかたなく原作を変えたというエピソードがあります。
その後、山本周五郎の原作を「赤ひげ」(赤ひげ診療譚)、「どですかでん」(季節のない街)と映画にしていますし、「雨上がる」は脚本執筆中に亡くなりましたが、当時助監督で執筆の手伝いをしていた小泉堯史が脚本を完成させ、映画化し、日本アカデミー賞を総なめしました。
黒澤明は山本周五郎の小説が好きだったそうです。
話は脱線していますが、余談ついでに、「椿三十」では加山雄三が若侍役で脇として出演しいますが、「赤ひげ」で主役級に抜擢されて、役者として一人前になったといわれています。
はっはっは
私は「ガリレオ」と「容疑者Xの献身」の関連を今の今まで知りませんでした。
ガリレオシリーズのひとつだったんですね。
私は直木賞の一覧表を見ながら読んでいたので東野圭吾
もガリレオのことも知りませんでした。
ただこの映画のコマーシャルテレビで言っていた気もします。
>湯川ってところで、おぉ!!と思いました
なるほどなるほど。
私は自分のブログも人へのコメントも分かったような顔
をして書いていますが、それだけ世間に疎いってことだと思います。
そこにいくと家内なんて、見ないテレビ、見てももいないサッカーゲームも私より知っているようなところがあります(笑)
>私は動画サイトにアップされるのを待つ身です~(笑)。
これ出来て6年くらいですよね
本当に便利な世の中です。
いま撮られている半分以上の写真の被写体・草花とよく似ている気がします。
>もう一本作れといわれて、しかたなく原作を変えたというエピソードがあります
へーっ、黒澤明ともいう人がそんな指示も受けたんですか。
もう自分の作りたいものだけを頑なにやってきたのかと思っていました。
「赤ひげ」や「どですかでん」はストーリーは変えたんでしょうかね~。
「雨上がる」は夢中で観ましたよ。
小泉堯史監督と黒沢監督のこと、ちらりと見聴きしたことはあります。
日本アカデミー賞作品だったとは!
「阿弥陀堂だより」も「博士の愛した数式」も似たとこありますね~。
後者は映画館で観て、すぐ本も買いに走りました。
「蜩ノ記」が来年公開されるらしいですが、これは必見ですね。
葉室麟氏が書きおろした「蜩ノ記」はよかったです。
http://blog.goo.ne.jp/goo221947/e/aa639660ae0923230806cdabe33eae77
加山雄三、「椿三十」に出てましたっけ!
「赤ひげ」のこと加山雄三自身がとても勉強になったって語っていましたね。
確か、テレビで観たような気がしますが、彼はかる~い
若大将シリーズが一番合っていると思いますね。
映画『劒岳 点の記』の監督・木村大作氏も黒沢監督の影響が強いのではなかったですかね。
撮影は宮川一夫でしたが、黒澤監督はマルチカメラ方式で、望遠レンズを多用していました。
望遠レンズはピントの合う範囲が狭く、動くものにピントを合わせ続けるのは至難の業でしたが、木村大作は見事に合わせたといいます。
「用心棒」の犬が人の手首を咥えてくるシーンや三十が敵に捕まり、逃げ出して、床下を這うシーンはピントマン、木村大作の職人技でした。
その後、日本アカデミー賞の最優秀撮影賞の常連になりましたし、師匠は黒澤明監督だと語っています。
黒澤明監督の話になるととまらなくなります。
連投失礼しました。
映画とは、総合芸術なので
ある日突然、ふとしたきっかけで
「あ~!これ!あの映画のあのシーンはここからきていたのね!!」なんて気づかされることが多々あります。
そして、もちろん映画を観ている最中にも
ああ、これはあそこに繋がってるのねなんて
ひとりほくそ笑みながら観たりもします。
ストーリーや映像、役者の演技、それら以外にも他のs目るものが盛りだくさん入っています。
それにしても、「え~~~!」
ガリレオシリーズと知らずにご覧になられたのですか!
確かに、テレビドラマは少しおちゃらけた雰囲気に仕上げられてはいますが
配役も同じだし、役名も同じなのに・・・・^^;
「容疑者Xの献身」は、何度観ても面白い映画ですね。
原作が面白いからだとは思いますが、堤真一さんの演技が光っていますね。
福山さんは、龍馬ですっかり自信と貫禄を付けて
おまけに運も味方しているように思います。
湯川教授の役どころがぴったりですよね。
前にもここに投稿したような気がしますが、名役者と言われる方たちの多くは
役にどれだけなりきっているかで評価されていると思います。
なかには、素のままでやりきってしまう方もおられるようですが・・・
その点、福山さんは
役の方が近づいてくる稀有な役者さんだと思います。
>木村大作は黒澤明監督の「用心棒」の撮影助手でした。
そうなんですか!
『劒岳 点の記』の日本アカデミー賞の授賞式では彼
でっかい顔していましたね(笑)
撮影にも長い時間とお金をかけたようですね。
まるで黒沢流だなと思いました。
>動くものにピントを合わせ続けるのは至難の業でしたが、
そう言った職人技が映画を引き立てるわけですね。
この『劒岳 点の記』の映画を観たのが我々が、北アルプスに行くおおきなきっかけになったんです。
映画そのものも強烈でしたが、テレビでこの映画制作のためのドキュメンタリーを2時間ほどかけてやっていました。
そちらの方が迫力ありましたね。
木村大作監督の強引さもとても出ていました。
その強引さが、映画の迫力を作り上げたことが分かりました。
今、貴兄は山田洋次監督に宮崎駿監督ですけど、その前に黒澤 明監督がでーんと横たわっていたわけですね。
映画の観賞態度、なかなかのものですね。
私は目の前のものが面白いか否かってところでしょうか。
寅さんシリーズはテレビでけっこう観たので、他の山田
作品にもあれっ寅さんのスタイルだ!なんて思うことは
よくあります。
山田監督は落語も好きらしいですが、例えば「武士の一分」なんかでもそんな可笑しさも出てきますね。
>それにしても、「え~~~!」
わっはっはっは
何かガリレオ、ガリレオって言うけど一体どんな関係なんだろうと思っていました。
上に書いていますように、私は直木賞受賞作品リストと
コミュニティセンター文庫の在庫を見比べながら本を
追いかけていましたので、その「ガリレオ」とかご婦人
の間で飛び交っている“東野圭吾”のとの字も知りませんでした。
堤真一は映画「メトロに乗って」と「三丁目の夕日」のイメージが
強すぎるのでこの映画のような性格が一致しないんですね。
どこかで、違う堤が出てくるだろうと思っていたら、最後に
地べたに座り込んで泣き叫んだのでようやくほっとしました(笑)
この役は、純粋な恋をして松雪泰子にはその愛は届いていないような設定だったんですね。
でも、さすがに福山雅治と魅せてくれました。
柴咲コウってめちゃくちゃ輝いている女優さんかと思ったら、なんだかマスコットみたいに感じましたね。
福山雅治は今日ラジオから流れていた「桜坂」をステージで
歌っている姿と「龍馬伝」を演じていた姿は別人のように思えます。
共演した誰かが言っていましたが出演者から裏方さん
みんなに気を使うようですね。
座長みたいだって言っていたと思います。
湯川教授もうまく演じていましたね。
男の友情と・・・。
>その点、福山さんは役の方が近づいてくる稀有な役者さんだと思います。
なるほど!
紅白なんかでどこかの大きなステージに立ってギターなんか抱えていると別人にみえます。
そうそう、吉川晃司 の西郷隆盛も別人みたいです(笑)