
ストーリー
昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元(渡辺謙)は、労働組合委員長として職場環境の改善に取り組んでいた。だがその結果、恩地は懲罰人事ともいえる海外赴任命令を会社から言い渡される。カラチ、テヘラン、ケニア……。終わりなき僻地への辞令が続く間、会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を促すのだった。
そんな中、共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)は、早々に組合を抜け、エリートコースを歩み始めていた。同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹(松雪泰子)は、対照的な人生を歩む二人を冷静に見続ける。行天の裏切り、更に妻・りつ子(鈴木京香)ら家族との長年にわたる離れ離れの生活によって、恩地は焦燥感と孤独感に襲われる日々を送っていた……。十年に及ぶ僻地での不遇な海外勤務に耐え、恩地は漸く帰国、本社への復帰を果たすが、恩地への待遇が変わることはなかった。
そんな逆境の日々の中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。想像を絶する犠牲者の数。現地対策本部に配属された恩地は、救援隊として現場に赴き遺族係を命ぜられるが、そこで様々な悲劇を目の当たりにする。政府は組織の建て直しを図るべく、国民航空新会長に国見正之(石坂浩二)の就任を要請。恩地は、国見にかつての労働組合をまとめた手腕を買われ、新設された会長室の部長に任命される。事故によって失墜した会社の再建に尽力する国見と恩地。しかし、その実直な姿勢は、国民航空と政界との癒着構造を浮き彫りにしていくのであった……。~映画の時間から

山崎豊子の文庫本5冊は必死で読んでいたが2009/10/25にブログに投稿していたので、映画は公開してすぐ劇場で観ていたようだ(笑)。そして今日観たのは日本テレビ金曜ロードショーをDVDに録っていたもの。
日本航空は自社の社内報の中で『フィクション』と断っていたそうだが、いつもながらの山崎豊子の取材は念入りにされたようだ。主人公・恩地元のモデルとなった小倉寛太郎さんは実在の人物で日航の社員としてカラチ、テヘラン、ナイロビに約10年間勤務し、定年退職後は長い僻地勤務の経験からアフリカ研究家、動物写真家、随筆家として活躍されたそう。映画上映後も、結局日本航空から損害賠償訴訟が提訴されることはなかったのだとか。
私はきっと、文庫本と劇場での映画鑑賞で夢中になったんだろうと思う。今日はストリー展開が早すぎる気がした(笑)。
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