しのぶwaves

有馬忍 ライブ情報 日々記

くだらん!つまらん! 5

2005-06-29 09:01:11 | 物語
という声が、パラシュウトのように、開いた口に飲み込まれたエルマーちゃんを取り囲んだ。白いマユの様な腸のなかを、「くだらん!つまらん!」収縮が繰り返し責めてくる。腸は45度の角度にクネクネと下へ下へと続くので、エルマーちゃんの身体も引っ張られるように「くだらん!」むぎゅ「つまらん!」むぎゅ
っと絞られながら落ちて行くしかなかった。
だんだん、そんな状況に慣れてきたエルマーちゃんが言った。
「怖ーい話は、かいだん。では、笑いたくなる、だん、は、な~んだ。」
すると、急に「くだらん!つまらん!」収縮の声がピタっと止んで、クネクネ腸がスベリダイみたいにスゥーっと伸びたと思ったら、いっきに90度!腸の出口から勢い良くポーン!と飛び出した。
どすんと落ちた所は白い砂浜で、さっきまでエルマーちゃんを絞っていた白い物体が今まさにその口を閉じようとしたとき、考え直したようにその口が開いて言った。
「○0○○○じゃー!くだらん、つまらん・・」{答えは皆で考えよう}



吐き出し病の引き出し 4

2005-06-29 09:00:14 | 物語
その頃、エルマー村長はバタバタと引き出しを、開けたり閉めたりを繰り返すので、村長の奥さんマタルさんが怒り心頭で、叫んでいた。
「ああた、という方は、あれだけ云っても又物忘れがひどい!その、引き出しは去年の総会後から、吐き出し病にかかってますって、あれだけ云ったはずふむ」

吐き出し病は、この妖精の森でも大変な病で、歯磨きしないで寝た朝に、机の脚を噛み噛みしたらとたんに伝染するやっかいな病気なのだ。
大切な書類や、おもしろいナゾナゾ記録に限って、ペッペと吐き出してとんでもなく遠い所までワープさせてしまうから、マタルさんが怒るのも当然なのだ。
実はここだけの話、マタルさんが大事にしていた、とっておきのなぞなぞもこっそりしまってあったのだ・
マタルさんは、今度のなぞなぞ世界オリンピックで金メダルを夢見ていて、娘のエルマーちゃんにも内緒なのでした。マタルさんが考えたナゾナゾは、

「上から読めば、飲み物、下から読めば、木の実。これ、なーに?」{第二問皆さん答えてね!}





ワンチャンネル発信後・・ 3

2005-06-29 08:59:12 | 物語
なぞなぞの森では、奇妙な現象が起きていた。
木の幹からへびの様な白い物体がニョロニョロと這い出してきて、なぞなぞの森を白くまるで、カイコの様に包みだしたのだ!
さてさて、ちょうど謎かけ遊びをしていた村長の末娘のエルマーちゃん、
「小さい、鳥が、音をたてました、、それは、どんな音?」
答えるのは、森一番の頭いい木のガンジョウじいさん
「・・・エルちゃん・・ヒント・・」
と、その時、ガンジョウじいさんの足元から、ニョロっと這い出た白い頭から、聞こえた声が云いました。「くだらん!実に、くだらん!遊びだにょろ。」

「あら?あなたはいったいだ~れ?」
エルマーちゃんが覗き込んだその時、白いへび頭がパラシュウトみたいに開いたその中に、あっという間に飲み込まれたエルマーちゃんが聞いた声があざ笑うように、云いました。
「答えは!○○○じゃー!」{第一問目・・皆さん答えてくださいね!}



妖精エルマーの冒険 1

2005-06-29 08:51:34 | 物語
エルマーはなぞなぞの森に住んでいて、姿形は俗に言うところの犬科に似ている。しかし、本人曰く犬ではない。なぜなら、妖精エルマーには、犬にはない物が備わっているのだ。例えば、朝起きるとコーヒーを入れる、前足に5本の指が伸びており、器用に動く。
それから、散歩は背中の内臓式羽根を使うから、空を飛んで行けるのだ。妖精と名が付くからには、意思の疎通には特別の手段がある。「わん、わん、」ではなく、「ふむ、ふむ、」なのだ。もちろん、エルマー族には、沢山の犬種!いえいえ種族が居て、代表の村長さんは、L家の紋章を首に、いえ、胸に下げている。
村長の息子は、Rの紋章、そのまた子供はMの紋章と延々と代々繰り返し使いまわし(失礼)の首かざりをつけている。
時は、犬像111年のある晴れた朝の事、、
L家の紋章を、いつものように引き出しから出そうとしたのは、L家のエルマー31代目に当たるエルマーだった。
「ふむふむ」とエルマーはすべてを見抜いたように云った。


海ー日々記

2005-06-28 21:14:42 | しのぶ記
なにしろ、手足をばたつかせて生きようとしなくていい
浮いている、とにかく、空は真上さ。
貴方が居て、しばらく、胸がいっぱい。
砂が、熱いと早歩きして、なんとか、間に合わせる。
あなたまでの、遠い距離が
在り来たりの、浜辺を弓なりに描くまで

耐え切れない、と、思った言葉のー日々記

2005-06-14 18:34:19 | しのぶ記
生きてるのだから、生きている言葉の響きが、どこにでも有るのか・・・ない。
日々、なぜか、わたしは死んだように無言のまま立ち尽くしている・。
色々考えちゃう言葉は、日々消えていく。消したくない言葉は、むりやり生き残ろうとするかのように、どこかで生きている。。のを、私は、信じて生きている。言葉、というと、特別な意識の産物みたいに聞こえるが、心の声、が、形になるような感じ。それは、愛、といった完成された概念を、包み込む、包み込める魂が生み出せる、何かなのだろうか?だから、私は、いつも、いつも、耐え切れなくなって、苦し紛れに叫ぶとき、生まれ落ちる言葉がすきだ。女は、強いと言うけど、私だってあの人だって、耐えている。だから、そんないきている瞬間を、分かち合える言葉を求め続けていきたい。

新しい歌詞と古びたノート・・の日々記

2005-06-14 17:11:14 | しのぶ記
歌の詩を書く私は、詩を歌としてしか見れないので、私のノートは、私だけしか解らない、パズルの世界だ。これは、鋭い言葉・・と、思ったとたん・・どん底の感性・・などなどでぐちゃぐちゃ。
書きたいときが、書ける時とばかり、ノートに書き溜める。そのまま、ほって置くか、メロディーがくっついちゃうかは、その時まかせだ。あんまり説明的な言葉は、歌にはならず・・なぜか、心の中の、一番ここ!ここ!みたいな思いがある言葉だけが生きている言葉だ。生きている言葉だけが、、
生き残る。そんな、言葉は、古いノートの片隅で、出番を待っているように、ひっそりと、静かに暮らしている。