しのぶwaves

有馬忍 ライブ情報 日々記

12月の猫・・

2009-12-02 16:12:01 | ★☆ライブ情報☆★
12月の猫達を何匹も見たけど、猫が習性として猫本位であるとは言いがたい。

なぜなら、私+猫=私私私猫猫・・・ねこねこ  であるからだ。

12月の猫は、クリスマスツリーの下から天使の飾りでじゃれている。

12月の猫は、クリスマスツリーを背に擬態している。

茶色い模様、白黒の模様、黒トラ模様、真っ白、真っ黒、三色、二色でツリーを

飾り付ける。

ある日、擬態した猫を探して雪の夜道に出かけた。

ツリーから抜け出して公園のベンチで泣いてるんだろう。

名前は、スタッド。雄猫。

チャトラで尻尾がなーがい。そして、かーいい。

一人暮らしの私+スタッド=猫擬態私、私擬態猫…ねこひと。

スタッドはハンサムだ。なぜなら、口ひげが長くピンと伸びていて

その瞳は右目が緑色で、左目が銀色に光ってる。

出会いを知りたい?すごく劇的な夜の事を話せば長い・・いえ、余りに当たり前、

公園のベンチ・・と、月の明かり・・と、都会の限られた星があれば・・

ロマンティックな出会いがあるのだ。

スタッドは猫だから、思い切り愛して、思い切り抱きしめて、そして、

12月のツリーに擬態して、スタッドは居なくなった。

すごく月が大きい夜に、スタッドと何度も散歩した。人+猫=宇宙に擬態して。

野原に出ると、スタッドはおもいきり端から端へ走った。

草むらを駆け抜ける毛皮が緑色に擬態したスタッドを月夜の光は、

さざめく波の合間から息継ぎするのを、私の瞳に向けて映写した。

スタッドはそれに気づくと、傍にきてじっと私を見つめた。

夜のフェンスの隙間からそっと誰にも気づかれず抜け出た私と猫は、

細い家路の道を何度も幾度もいく夜も黙りこくって心だけ研ぎ澄まして話した。

又いつかこの世界で2人が出会ったら、互いが姿形にとらわれず気づく方法が

12月の夜の方程式は、壁づたいに斜めに記していると。




















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