シドの国の人々は皆無事にドシの世界に到着しました。シドの王様も無重力のドシの国では、プカプカと身体を浮かしたまま安らかな眠りの中です。王様を囲むようにしてシドの人々は新しい国をこれから立て直していかなければなりません。無限に広がるドシの国は、無数の星が集まって出来た光輝くドーナツのように、王様を中心にしてくるくる回り始めました。エルマーちゃんとバスタスも一緒になって回りながらどんどんスピードが速くなって行く中、しっかりと手をつないでおりましたが・・ついに王様をてっぺんにして高々と壮大な、星くずのもみの木が出来上がりました。赤や青色の星を頭につけた人々がもみの木の枝に分かれて、住み心地のいい家を作り始めました。すると、何処からともなく美しい声で歌う詩が聞こえてきました。
トランタン タラリーノ
新しい言葉で トランタン
耳を傾ければ タラリーノ
あなたとわたしが 始めて会った
あの日は きっと トロターニャ
トランタン タラリーノ
いとしい国で トランタン
歩く歩幅が タラリーノ
前に前に 進んで行くと
その日が きっと クルターサ
トランタン タラリーノ
新しい言葉で トランタン
耳を傾ければ タラリーノ
あなたとわたしが 始めて会った
あの日は きっと トロターニャ
トランタン タラリーノ
いとしい国で トランタン
歩く歩幅が タラリーノ
前に前に 進んで行くと
その日が きっと クルターサ