木村 和美 Architect

建築家木村和美の日常活動とプロジェクトについてのブログ

●官僚主導から政治主導へ・・・鳩山政権の発足

2009-09-17 17:43:31 | Weblog

 

昨晩の鳩山内閣の新閣僚による記者会見は、深夜にも係わらず視聴率が7%を越えたと言う。

自民党の閣僚記者会見とは相違して、自らの言葉で喋る会見だったが特別なミスはなく、緊張感に溢れたよい記者会見だった。

 

むしろマスコミ諸氏のほうが陳腐な質問が多く、歴史的な政権交代にふさわしいやり取りとは言えなかったと思う。

これからが本番だが、首尾よく政治主導、国民主体の政権運営となってくれる事を祈りたい。

 

中央政府はチェンジしたが、さて地方自治体はどうだろうか

まちづくり活動や、商業振興を通じて、ショッピングモールなどの設計をしてきた経験で言うと、まだまだ地方では官主導で物事が進んでいく事が多い。

地方で一生懸命やられているお役人の方には大変申し訳ないが、特に公共事業や、道づくりなどは、住民の人たちの意見が十分反映された物が出来てきたとは言い難い気がしている。

 

何回か経験した事だが、これは住民側にたって意見を取りまとる人達、例えば市会議員さんなどが今まで少なかったからだろうと想像している。

議員さんはむしろ供給側、建設側でとにかく進めることでメリットがある人達が多かったのではないだろうか

 

2年前、逗子市の池田通りと言う道のデザインで協力した時、ある市会議員さんが取りまとめや協力を行っていた。

商店会の人も多く、皆で生活や買い物のための楽しい道を造っていく意欲を感じたものだ。

 

住民だけで、行政側と対等に交渉するのはその情報量や専門性において難しい場合は、やはり地域の政治家である例えば議員さんと協力をして、自分達の主張を計画に反映して行くという変化が、地域自治体でもたくさん出てきて欲しいと思っている。

 

そんな動きが広がっていけば、地域社会にとって今度の政権交代の意味も、より大きく有意義なものとなって行くのではないかと思う。