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平成版「鉄腕アトム」2作品は、日米の対象年齢感覚にズレで?

2012年02月26日 04時45分12秒 | 日本アニメによる、異文化比較論

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 
http://blog.goo.ne.jp/goo20030407/c/7b56e552b476dbef38ab8e84d9829fab にあるように、米国側とロボット感とアニメ制作姿勢でズレがあって作品-特に、第1部全体と第2部・米国側脚本エピソードにチグハグ感が強く出ていた事を事ある毎に書きましたが、今日になって
【日米の対象年齢感覚にズレがあったのでは?】
という考えになりました。
 この【米国アニメ対象年齢感覚】については、いつもお世話になっている日本アニメマンガ関連報道サイト「アニメ!アニメ!」「英語でマンガアニメ」両サイトやこれまで入手した書籍・録画TV報道資料からうっすらと感じていました。
 特に米国では【子供向け】というのは13歳辺りで、日本のように【万人向け】【小さい子向け】【青年向け】【大人向け】と細分化されていないようです。実際、年齢別ファン・視聴者表でも13歳辺りまでのが多いです。
 
「ASTROBOY鉄腕アトム」制作時でも、【対象年齢を13歳を軸に】に定めた時手塚プロ・松谷社長は「内容とテーマをしっかり描かなければ、(この年代の)子供達は見てくれない」と、かなり身構えていたそうです。
 どうも、それを米国側は【子供向け】と考えたのではないでしょうか?特に、米国色が強い第1部などではかなり【子供向け】的描写が多かった感があり、日本色が強く出ていた第2部ではかなり【青年向け】的重厚な造り方でした。
 ハリウッド版映画でもアトムを13歳に年を引き上げてはいましたが、どうも向こうの活劇の主人公になる少年の年齢が最低その位が定番のようです。実際、原作のアトム位の少年が主役の場合は迷惑ばかり起こすドタバタものが主流-
 一応、「宇宙家族ロビンソン」「(アニメ)宇宙家族ジェットソン」などは天才だったり利発だったりと頭脳明晰な子がドジな大人や仲良しのロボットが一緒になって活躍する、どちらかというと日本スタイルに近い作調-特に1950・60年代のTV特撮モノに多くありました。
 どころが、「ポケモン」が渡米し大ヒットする頃には【小さい子向け】と思われるアニメが日本では【青年向け】対象年齢に当る子にも対象に入っているようでした。元々、米国での【子供向けモノ】感覚は日本で言う青年までは扱われていない上【少女向けモノ】になると更に少なかったので、対象から外された青年・少女らがポケモンブーム以来大量に入ってきた自分達の年齢・性別に合わせてしっかりとしたテーマ・内容で描かれた
 
日本のマンガアニメを支持するのは、ごく当たり前の現象と考えても違っていないと思います。
 現在、ビデオゲーム業界もかなり子供離れしているので子供を軸に展開する日本のゲーム物に子供達が支持する勢いがますます強くなるのではないでしょうか?

 なぜ、米国映像娯楽文化は1950・60年代では日本以上に上等な子供向け作品が多く造られているのに、近年、大人向けに傾倒しつつあるのが理解に苦しいです。
 それにつられてか、日本もポケモンアニメなど少年ジャンプ的青年アニメが増えてきているのをアニメ業界内でも問題視しているようなので今後どうなるのかわかりません。

 やはり、【子供向け】を生産していくのは困難なんでしょうか?



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