横濱kabitanの、あれこれ話

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2日前の、NHKスペシャル「世界キティ旋風のナゾ」

2012年05月14日 03時31分16秒 | 日本アニメによる、異文化比較論

 番組は≪サンリオの世界展開から日本エンタメ素材輸出拡大の鍵を見つける≫という主旨でしたが、≪キティだから、おもちゃ・グッズ・キャラ市場≫を中心に取り扱う処なのにインド版「巨人の星」/中近東のマンガすし屋/マンガアニメファンイベントにユニクロや吉野屋と、バラバラで見ていてわからない上、調査範囲も狭い。
 ですが、サンリオのキティ世界市場戦略が良くまとめられているので、以下、番組内容を要約したのを入れます。

【キティ誕生から海外進出】
■1974年に誕生後、初代デザイナーから続く≪顔は太線で正面≫という伝統を守り続けている内に、80年代には見向きされなくなりました。現在のブームを起こした立役者・3代目が入社し、客からの反応を見て覚悟の上、キティ顔を動きをつけ太線をやめた所、受けヒット。それから。95年からピンクキティを発表し国内外で成功を収め、2008年サンリオは海外進出に乗り出し、現在、キティの自由デザイン権を海外現地会社に渡し、3代目が許諾をまかされるまでになりました。
■キティ・デザインの決まり事は≪口を付けない≫でしたが、コラボでパンクロックバンドKISSが「ベロ出しさせないとやらない」といったので、コラボ先の現地デザイナーも上記の(日本)3代目同様に覚悟でベロを付けたら、(日本の)3代目が≪それを付けたキティ≫として解釈して認めました。
【キティが世界で受ける要因】
■基調色ピンクが、性別年齢関係なく受け入れ易い色。
■デザインが簡素なので、各国の文化に合わせ変更がし易く、デザイナーの創作意欲もわきだらせる元になります。≪大人の雰囲気≫を好む欧米ではワインラベルなどおもわぬ所でも利用され、ますます親しみある存在になってきています。
【日米が抱える問題】
■海外では一般認識的に今でも≪アニメは子供向け≫と思われているのに、日本はまだ自国感覚で売り込もうとしています。
■米国の場合、厳格なイスラム圏の中近東と文化的衝突しているように、≪現地化≫≪異文化理解≫が進んでいないよりも視野に入っていない節が。
■ディズニーは何かと口出し使えないキャラもあり、スヌーピーもキャラやオリジナルデザインにおいては原作から引用しないと認められない。

 ≪日本エンタメ素材輸出率が5%≫≪日本ゲームが米国市場では6割≫と言われていますが、やはり世界的に日本の細かい配慮・おもてなし精神など、クールジャパンといわれる部分は支持されています。ですが、番組内でも指摘されるように≪知的財産(≠著作権)海外市場内確保≫≪海外市場・一般的認識や好み調査≫がしっかりしていないようで、他にも報道機関も独自でなされている分情報公開などがバラつきが激しいモノがあり、全体にまとまりにかけエンタメ業界全体に行き渡っていなく活用されていないようにも感じます。



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