文明開化と平仮名英語

流れるような筆使い、崩し字満載の平仮名で書いた英語は日本国開国・文明開化の一時期を象徴するような出来事でした。

外国商通ことば 24:本文55-57

2010年12月20日 | 文明開化と平仮名英語

24:本文55-57

挿図の赤数字は①の場合、全109語の38番目を示す、以下同様に②の場合は全189語の、③は全186語のそれぞれ55番目を示す。
①は②③に比べて収録語彙がかなり少なく、ご覧いただくように「みち」、「まち」のみ収録。
注:行数の表示は、ここでは②を基準(③も同じ)55行目から57行目までとし、例外で①にのみ収録の38行目を前置した。

38行目:日本語「みち」に赤丸ボタンを付したのは、にのみ収録、②③にはいづれも未収録。このような常用語を収録しなかったのは何故だろうか疑問。英語読み「うゑー」(way)
55行目:日本語③②いづれも「みやこ」その英語読み「せてい」どうやら(city)らしい英語読み「か飛(ぴ)とる」でどうやら英文字(capital)にたどりつく。
56行目:日本語①②③とも「まち」その英語読み「春(す)とりいと」「すとりいと」(street)②「たうん」(town)。
town city street と並べてみると、それぞれの使い分けを考えさせられる。
57行目:日本語③②いづれも「むら」、この「むら」からの連想でその英語綴り(village)にたどり着くが、「ひいれぢ」「ういるらぢあ」この読みでたどり着くのは大変。

次回 25:本文58-62 

挿図
   ①佐野屋冨五郎『外国商通古と者つけ』(刊年不明)手持ち原葉、一枚もの
   ②佐野屋冨五郎『外国商通言葉集』(刊年不明)横浜市中央図書館所蔵、折本
   ③佐野屋冨五郎『外国商通古と者附』(刊年不明)神田外語大学付属図書館所蔵、折本
  



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