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風の向くまま、気の向くままに……

桑田真澄39歳とフリオ・フランコ48歳

2007-07-22 08:20:16 | スポーツ

 (桑田投手「厳しき道なれど」)

 日本経済新聞7月20日付第39面の記事「マンスリー大リーグ特集」が面白かった。
 「桑田39歳『毎日勉強』」とのタイトル、サブタイトル「苦境くじけず夢実現」「本場も認めた投球術」で、MLBにチャレンジしている桑田投手が大きく報じられていた。
 他方で、同じ紙面で、「フランコ48歳現役続行」とのタイトルで、「7月12日、ロッテにも在籍したフリオ・フランコ内野手がメッツから戦力外通告を受けた。48歳で現役を続ける不屈のおじさんも、もはやこれまでかと思われた。しかし、このほど古巣のブレーブス復帰が決まった。何ともしぶとい」と報じていた。
試練が人を磨く―桑田真澄という生き方
桑田 真澄
扶桑社

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 桑田投手にしても39歳の今年アメリカに渡り、MLBにチャレンジ、マイナーも辞さずチャレンジした結果、大リーグの中継ぎ投手としての地位を得ている。
 フリオ・フランコ内野手にいたっては、「48歳現役続行」であり、驚くしかないというのが本音である。
 プロ野球選手の一般的な選手生命サイクルから、桑田投手の場合、そろそろ現役を退く年齢に到達しており、フリオ・フランコ内野手にいたっては、言葉は悪いかもしれないが、「シーラカンス的な現役選手」と表現しうるかもしれない。
 しかし、現楽天監督の野村さんが、「生涯一捕手」を目指していた時代があり、桑田投手のように「現役にこだわる、しかも、現役を退く年齢に到達していながらMLBにチャレンジしたいとの強い思い・願い」を持つ選手がいるのは大いに結構なことである。
 フリオ・フランコ内野手に対しても、桑田投手に対しても、その意味で脱帽である。また、MLB現役選手の中に、クレメンス投手等といった、40歳代投手もいることを考えると、「くじけるな!中年の星として頑張れ!!」とエールをくるべきかとも感じる。
こぼれ落ちた一球―桑田真澄、明日へのダイビング
矢島 裕紀彦
日本テレビ放送網

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 桑田投手の投球術に関しては、記事の中で次のように紹介されている。
 「6月21日にシアトルで対戦したマリナーズのイチローには初球で内角をつき、ボールになるカーブで空振り三振。参りましたと脱帽させた」と。
 また、イチロー選手のコメントが面白く、「どのボールにも意図があるよね。それに自分が昔の自分でないことを受け入れている。ボール球で勝負しているっていうこと」と。
 あるいは、「いぶし銀」的投球術を身につけてきており、いわゆるベテランの味を出しているということになるのかもしれない。

 そういう私も、子供たちを一人前にするのに、まだ7年程要する。
 計算上は、65歳まで現役を続行しなければならないという事情がある。その意味で、他人をとやかく言う立場にないのも事実である。
 しかし、このような桑田投手や、フリオ・フランコのような選手がいたり、また、プロゴルファーの「中年の星」中島常幸選手等々の「不屈の頑張り」に接すると、「自分もまだまだ…」という気持ちになれるから嬉しい。
 また、自分も「いぶし銀」的能力を発揮しなければならない年齢段階に差しかかっているのかもしれない。。。
 Written by Tatsuro Satoh on 22nd July, 2007

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