松坂は、5月9日敵地でのレッドソックス対トロント・ブルージェイズ戦に先発登板、7イニングを投げ、5安打1失点に抑え、大家投手との日本人対決を制し、4勝目を挙げた。
「試合後のブルージェイズのロッカーは静まり返り、松坂大輔投手に比べて極端に少ない数人の日本人記者の前で、4敗目を喫した大家友和投手は『4回2/3などではなく、もっと長く投げなければいけなかった』と、静かに語った」とのこと。
この日、松坂に失点をつけるホームランを打ったオーバーベイは、「松坂は落ち着いていて、自分を見失ってはいなかった。追い込まれたときはいつも2アウトで、我々は残り1アウトを取られないように、2本のヒットを打たなければならない状況ばかりだった。彼はシチュエーションに合わせてどう投げればいいのか、どう自分自身を保てばいいのかわかっている」と松坂を評価していたとのこと。
あるいは、本来の松坂に戻りつつあるのかもしれない。
いずれにしても、大家投手にとっては残念であったものの、MAJOR.JPの「自分をコントロールした松坂、敵軍も脱帽」との記事を見て、なんとなくほっとした。
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しかし、松坂はまだ満足する段階にいたっていないようである。
他のスポーツ記事によると、「4勝目を挙げながら『まだ納得のいくレベルではない』とコメントし、それでも『意識して練習してきた成果が、良い方向に向いてきたのではないか』とも話した。復調の手応えはつかんだ。次回登板では、これをしっかりと自分のものにする」とのコメントであったとのこと。
練習方法にも工夫を凝らしているとのことで、ここでしっかりと復調し、日本人の大リーグファン、松坂ファンを喜ばせてもらいたいものである。
地元、ボストンのレッドソックスファンも、松坂に対し期待しているところが大きいはずだから…
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