ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

家計が主導する経済・環境統合

2007-05-12 08:45:09 | 政治・社会・経済
 日経ネットPLUS 5月8日付の、月尾東大名誉教授に対するイエコノミーのインタビュー記事が面白かった。
 今年初め、日本経済新聞一面で、イエコノミーの記事が掲載され、興味を持って読み、このブログでも感想を投稿している。
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 エコノミーとエコロジーの関係は、月尾東大名誉教授によると「ギリシャ語で、生命が住む場所という意味の『オイコス』に、ノモス(制度)がくっついてエコノミーになった。また、『オイコス』にロゴス(学問)がくっつくとエコロジー。元は同じだ」とのこと。
 月尾教授は、「環境と経済は、ギリシャ語の語源をたどれば、同じ『母』(=オイコス)を持つ兄弟だ。経済が勝てば、環境が傷を負う。そんな関係に終止符を打ち、仲良く手を結び合う時代がようやくきた」と見ている。
 あるいは、生命が住む場所(オイコス)には、当然のことながら「家」という意味があり、その「家」(=各家庭・各家計)を起点にして、「環境と経済の統合・融合」は可能であると考えているのかもしれない。
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 例えば、地球温暖化問題にしても、各国政策当局、政府当局の力のみでは解決は不可能で、「人類一人一人の環境負荷削減努力」が積み重ねられることが、必要不可欠な前提条件となる。
 次のサミットでは、日本が「温暖化問題に対応する国際レベルの政策設定の必要性」を提案し、それに対してアメリカも同調する見込みとのこと。
 この間、世界各国各地で、異常気象等は断続的に発生しており、地球温暖化の地球の未来に与える悪影響も種々伝えられている。
 その意味で、現在の取り組みの進展は、あまりにも遅すぎるのかもしれない。しかし、それに手がつかなければ、残念ながら「人類の未来も惨憺たるもの」とならざるを得ない。
 遅すぎるとしても手をつけなければいけない、それが現状ではないかとも感じる。
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