ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

ダイスケ破顔の雄飛 =日経3月16日付記事=

2007-03-18 09:39:55 | スポーツ
 レッドソックスのキャンプ地フロリダで、松坂は、「その人柄と才能」で「ダイスケ旋風」を巻き起こしているとのこと。
 レッドソックス首脳陣も、松坂を「KID(キッド)」と呼び、「キッドの今日のピッチングは良かった」(フランコナ監督)、「このキッドは驚くほど才能がある」(先発陣のリーダーでエースのシリング)と評し、チームに溶け込んでいっているとのことで喜ばしい。

 スタンドから見守っているアメリカのファンも、松坂を、「彼は、PEOPLE'S PERSON(=人のことを考え、引きつける魅力のある人)」と評しているとのことで、このような面からも喜ばしいことである。

 入団会見で、松坂の、「僕は夢という言葉が好きではない。見ることはできてもかなわないのが夢。僕はずっとここで投げられると信じて、目標にしてやってきた」との話を聞いて、「小生意気な…!!」との感じを受けたが、いわれてみると道理がかなっている。
 「大リーグの舞台に立つことを自分の目標にすえて、そのために努力、実績を積み重ね、今ここに自分がいる」ということであり「単に、漫然と夢を見ていたわけではない」ということを、松坂は入団会見で披露したということになるのではないか、と思う。
ひたむきに―松坂大輔、“超一流”への道

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 松坂26歳、その同世代は、バブル崩壊等の影響をまともに受け、ニートやフリーターを大量に生んだ世代と重なる。
 それに関連して、松坂は、「…でも僕が高校で優勝したり、プロで頑張っているのを見て、学校に行き直したり、ちゃんと働こうと思ってくれた友達がいた。自分が頑張ることで、そういう人が増えてくれると信じています。…」と、しっかりとしたコメントをしているとのこと。

 松坂が、大リーグという表舞台で、どのような活躍をするのかはまだ未知数。
 しかし、少なくとも彼なりの具体的な目標設定、計画の実行を通じて、新たなステップを踏み出したわけであり、「彼なりに自己評価できる」結果がついてくることを期待したい。また、彼の同世代の人たちに、彼が期待する「同世代の勇気につながっていくこと」を期待したい。
 もうすぐ4月、球春の幕開け、それぞれの「野球への強い思い」を胸に、大リーグに加わっている日本人選手も、頑張ってもらいたいものである。

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