ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

「禁煙に見る息苦しい社会」 =領空侵犯インタビュー記事=

2007-03-19 08:34:22 | 文化・学術
 もと日銀副総裁で、日立総合計画研究所社長の藤原作弥氏の、日本経済新聞「領空侵犯」インタビュー記事は面白かった。

 藤原氏は、「人々の嗜好は文化になる」ため、「個人の志向を許す度量」も必要との考え方で、賛成である。
 ところが、秋葉原の再開発街にあるビルの周辺に、「…あちこちに黄色や赤色を組み合わせた派手な路上禁煙のポスターや、路面マークが目立ち、また、二人一組で黄色の制服のようなものを着た監視員の巡回も目立ち、街自体が猥雑になっている」ことを感じているとのこと。
 藤原氏は、「方向自体は間違っていないが行き過ぎ」と感じている。
 同感である。

 その藤原氏と私の違いは、一方で、藤原氏が「禁煙続行中」であるのに対し、私は、「一向に禁煙に踏み切っていない」点である。
 藤原氏は、「いまはやめています。でも私の人生でたばこは友達でした。…他人に迷惑をかけないように個人が楽しむのは許されていい。…私は他の規制でも息苦しさを感じることがあります。監視や管理が強すぎる社会は閉塞感を生むのではないでしょうか」と締めくくっている。

 煙草に限らず、個人の嗜好に関わるものはいくらでもあり、「その個人の嗜好が文化を形作る一つの根源である」とすれば、やはり、監視や管理がきつすぎてもいけない、また、監視や管理が行き過ぎる場合、「社会は閉塞感に陥る」リスクを、私自身も感じる。

 私自身の喫煙マナーに戻ると、「家屋の中は全て禁煙、喫煙は、家の外に灰皿を置いて、もしくはベランダで喫煙する」というのが家族との関係でのマナーということになり、会社も含め外出時には、場所場所に応じたルールに従うという方式である。
 ベランダ喫煙族は、いわゆる「ホタル族」であり、私自身もその一人ということになる。

最新の画像もっと見る