2013年3月 ロバート・キャパ生誕100年の節目の年に NHKで放送された
『キャパが愛した三人の女』という番組が このまえ再放送されました。
ロバート・キャパ 戦場カメラマンとしては最も有名で また一方では並外れたモテ男
としても名高かった彼は 多くの戦場カメラマンがそうであったように 1954年取材先
の北ベトナムで地雷を踏み 40歳の若さで帰らぬ人となりました。
キャパが愛した3人の女とは年代順にいうと 女性カメラマンのゲルダ・タロー 英人で
社交界の人気者ピンキー そして最後はハリウッドの大スター イングリッド・バーグマンで
生涯独身であったキャパですが 決して女嫌いではなかったのです。
ロバート・キャパ これは本名ではありませんが 最初の恋人タローもこれも本名ではなく
岡本太郎のパリ時代に親交のあった彼女が そこから付けた名前とのこと。
無名のカメラマン ロバート・キャパの名が世に知られた『崩れ落ちる兵士』はスペイン
内戦で狙撃され 今まさに 崩れ落ちんとする兵士を撮ったものです。
ライフ誌に掲載され 写真家として華々しく出発したキャパですが この有名な1枚は
撮影者がキャパではなく恋人のタローが撮ったもので そして実戦ではなく偽りの写真
つまりやらせであると 沢木耕太郎氏が発表しましたが 80年も前のこの1枚の真相は
今もって謎のままです。
こうして年下の恋人を世に送り出したタローは この写真の翌年 取材先の紛争地スペイン
で26歳の若さで命を落とし 戦場で亡くなった初の女性カメラマン と紹介がありました。
一昨年 紛争地シリアで取材中に狙撃され殉職した 山本美香さん が思い出されます。
仕事のパートナーであり 恋人でもあったタローを亡くし悲しむキャパに 次の恋人
社交界の人気者ピンキーとの恋があり 結婚を望む彼女の希望には添えず別れ 次に
キャパが滞在する仏のホテルで3人目の恋人となる ハリウッドスター イングリッド・
バーグマンと出会います。
バーグマンの部屋へ食事を誘う手紙を差し入れたキャパに このころ夫との不仲に悩んで
いた世紀の美女は 自らがまず 夢中になります。
魅惑のひとみで7ヵ国語を話すキャパに 大女優は聞きます。
「あなたは 何語で夢を見るの?」
「写真で 夢を見る」
ずいぶんキザですが ハリウッドスターにも決して負けない イケメンのキャパらしい
セリフです。
熱い日々を過ごした時期にキャパが撮ったバーグマンの1枚は 1945年 当時大女優は
29歳のはずで あごから首へのラインが なまめかしくて美しい。
バーグマン著書の 『マイストーリー』には 私はキャパとの結婚を望んだと記され
しかし戦場カメラマンの性でしょうか ぬくぬくとした束縛を望まぬキャパは また
戦場へ出かけ そしてこの恋は終わりを告げます。
恋多き大女優はそののち イタリアのロッセリーニ監督と恋に落ちます。
しかしお互いに家庭があったため 世間から大非難を受け バーグマンはその後しばらくは
米に帰れなくなりますが 困難を乗り越え 大女優と監督は結婚します。
キャパは銃弾飛び交う最前線で 数々の優れた写真を残しましたが 悲惨な写真ばかりでなく
安らぐ兵士の表情や 親交のあったピカソが 40歳下の恋人フランソワーズ・ジローに召使の
ごとく 日傘をさしかけるユーモラスな巨匠の姿も 1948年キャパのカメラに収まりました。
今では伝説となった戦場カメラマンのキャパですが この番組では共に仕事をした元編集長
がかたるキャパ像 ハトコに当たる女性の談話や キャパがバーグマンを誘い 食事をした
レストランなどが紹介されました。
キャパが没してもう60年が経ち 愛された3人の女性もすでに故人となりましたが
また天国で巡りあって キャパお得意の キザなセリフで口説いているかもしれません。
今本物でないことを知り、複雑な思いです。
あのころ撮影について「決定的瞬間」という言葉が出来たように記憶しております。
写真の掲載、ありがとうございました。
沢木耕太郎さんのお説は、聞いたことが、あります
そのNHKの番組は、見逃しています
バーグマンが、彼と恋愛していたとは
初めて知る情報です
バーグマンとロッセリーニ監督との顛末は、有名ですね
写真って、正に一期一会です
そんな一瞬になかなか出合えないものです
出会っても、カメラを持ってないとか
何処で死なれたのか知りませんでした。ベトナムだったんですね。
あれだけ命がけの戦場を渡り歩いて、若くして亡くなりね。
仕事に命を懸ける。すごいね。
イングリッドバードマンきれいな人よね。
ほんとどこでなにがあるか戦場カメラマンは、命がけですね。この放送見てなかったよ。ありがとうございました。
昔 キャパの写真を見て
真面目に 戦場カメラマンになろうと思って
語学 写真の勉強をしたいと言ったら
両親 親戚 高校の先生に 猛反対され
諦めたことを 思い出します
反対されても やっていたら と時々考えます
でも キャパのポスターの顔
どの角度から見ても モテそうですよね
以前から言われてます。
それほど、いい構図、というのもおかしいですが
すごい写真ですよね。
しかし外国の女性たち、タローとかジローとか。
そう言えばイベットジローがいましたか。
お茶目で素敵、やっぱりピカソ様じゃ
って、すみません、キャパの話でしたね(笑)
もうすぐこどもの日。
戦場カメラマンって職業がない世界を残してやれたら、
と願いますね~
ぼんやり知っているという程度でした。
沢木氏はスペインへ何度も足を運び検証したらしく
写真の場所が戦場ではなく 背後の地形から兵士の
演習地であり 演習中に足を滑らせたものか演出された
ものであるという結論に達したそうです。
沢木氏はこのことを本にしNHKでも発表しております。
この写真の真偽は関係者も もういなくて真実は藪の中ですが
偽りがなく キャパが撮った写真と信じたいものです。
困難を乗り越えロッセリーニ監督といっしょになり 子どもも
設けましたが何年後かに別れていますね。
いつも恋しているから あんなにきれいなのでしょうかね。
凡人には分からん世界です。
決定的瞬間に出会っても ごそごそデジカメを出していたら
間に合いませんものね。
キャパはインドシナ戦争の取材で 訪れた北ベトナムで
地雷を踏み爆死したといわれております。
戦場カメラマンは よりリアルな写真を撮ろうと最前線に
出て 自分がやられてしまうのですね。
ベトナム戦争でも多くの犠牲者が出ました。
イラク戦争でもしかりでした。
イングリッド・バーグマンは知的な美人でしたね。
やはりこういう仕事をしているだけに ひとつところにおさまることなく
一人の女性との平凡な暮らしを選ぶこともないのでしょうね。
この顔この瞳で きざな言葉も にあいますね。
早い死も この人には にあっているのでしょう。
ピカソのまじめな顔が すごくおかしくて 素敵ですね。