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くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

民族。

2012-08-17 | 日記
        

    新聞やTVで 盛んに 尖閣諸島や竹島の領土問題が報じられ 韓国や中国 

   また香港の活動家の様子が 映し出されています。

    これを見て  「 あの時の二人を思い出すねえ。 」  と主人が言いました。

   同じく私も あの二人を思い出していました。  

   2001年 5泊6日の旅程で 友達夫婦と4人で 初めて中国に行きました。

   北京⇒桂林⇒上海の観光で 各地の現地ガイドは 3人とも20代の若者が付きました。

   3人とも 大学で日本語を専攻したとのことで 流暢な日本語を話します。

   桂林の彼女は 大変美人で 観光の途中に  「 香港が中国に返還されましたね  台湾も

   返って来たら良いですか?。 」  と質問してみました。

   すると 今まで にこやかに話していた彼女が

   「 もちろんです  あれは私たちの国です!。 」 と急に引き締まった顔になり 強く言います。
 
   この種の質問は これ以上は はばかられ 後は雑談をしました。

   彼女は 大学受験の時 母親が少数民族だったため 少数民族特別枠で入学できたこと。

   また 給料の良いこの仕事は魅力ではあるが 日本へ行って勉強したい でも日本へ留学する為には

   日本人の保証人が必要で この前ガイドをした日本人が 保証人を引き受けてくれる と約束したので

   近々尋ねたい   ほらね と財布から出した 名刺を見せてくれました。

   それは 日本の地方都市の 市役所の課長の名刺です。

   日本での生活費はどうするの?  と聞くと 昼間は勉強して 夜はホステスをします  とのこと。

   夜の仕事は 誘惑が多いよ  と言うと  自分がしっかりしていれば大丈夫です  と胸を張ります。

   この課長は 酔った勢いで名刺を渡したと思われ  奥さんに怒られるねえ  と主人と話したものでした。 

   桂林の彼女は ビジネスクラスを予約してくれ  桂林⇒上海へ飛びました。

   上海の彼は 背の高い男前で これも観光の途中で 桂林の彼女にした質問をしてみました。

   すると 全部を言い終わらないうちに 香港のくだりになると

   「 うん  取り戻した!。 」  と真剣な顔で 力強く言います。

   中国のこれからを背負う若者の 国に対する 深い思いを知りました。

   上海の彼は 就職して 最初の全給料で爆竹を買い 一族でお祝いをしたとのこと。

   この彼に 桂林の彼女の日本留学のことを話し ホステス生活は 本人の自覚で 誘惑には負けない

   との意志を伝えると 即座に  「 馬鹿だね。 」  とのことでした。

   最初の観光地 北京の彼女は 若い頃の  吉永小百合  を彷彿とさせる 清楚で美しく

   友達の夫が最も気に入り チップをはずみ 旅行後も連絡を取り合い 高知へも招いたとのこと。

   さすが 共稼ぎの多忙な身でありながら 海外の留学生を ホームスティさせた実績がある夫婦です。

   北京の彼女は 上記の質問ができる雰囲気ではなく 雑談の中で 彼女は兄が2人いるが

   自分の生まれた年から 国が  一人っ子政策  を敷いたため 友達は皆一人っ子です

   と言ったことが 強く印象に残りました。

   この中国行の2年ほど後に 友達と2人で 台湾へ行きました。

   この時のガイドはおじさんで 高校を定年退職した 元社会科の先生とのことでした。

   3泊4日の旅は 入国から出国まで彼が一緒で 移動バスの中で いろんな話が聞けました。

   台湾は 戦争中の日本が建築した建物は 今でも大切に使っているが 中国は順番に破壊しており

   台湾民族は 勤勉で努力家が多く 中国と違うところは 世界一の親日家である。

   また 中国と合併する意思は だれ一人おらず 今の台湾で良い と社会科の先生らしく

   名所旧跡の案内だけでなく 思想にも触れ 医者になった息子が 買ってくれたという

   見事な ヒスイの指輪をしていました。

   話半分に聞いていましたが 今回の震災に いち早く 生活レベルからいうと 法外な額の

   寄付金が 台湾国民から寄せられ 親日家と言う 彼の話が本当だったことを知りました。   

   

        

    3-4年ほど前 会社にあった  折鶴ラン  の折鶴を一つもらって帰りました。

   水に差し 根が出たので 土に移すと いつの間にやら こんなに増えました。



コメント (6)
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