富貴蘭栽培の正しいマニュアルは存在しない。
なぜか…。それはアホみたいに増やされたら困るからである。
1番の上客は下手くそな客である。たくさん買って、たくさん枯らす。こりずにまた買う。
ま、こんな客はいない。まがりなりにも好きで買うんだから、なかなか枯らさない。
2番目は、増やさずにキープしてくれる客。増やすにしても銀行の利率くらい。
たまに、必要な品種があれば声をかけて融通できる。客というより、下僕である。木を預かってくれるうえに金まで払う。こういう客は大事にしたい。
最悪なのは上手い客。やたらに増やして、自分で売る。もはや、商売ガタキ!
この話は全くのフィクションである。
ただ、売る側も新しい品種がどんどん増えれば、こんな苦労はしなくてよい。
たとえば、パンジー、シクラメン。毎年売れる。それは新しい品種が商材になるからだ。園芸家ならば、新しい花が欲しいもの。
実際、20年前にオシャレだったオーキッド咲きのパンジーは今では古い。いや、古いを通りこして二回目のブーム。フリル咲きは進化している。
同じく一世を風靡したシクラメンのビクトリア。今では様々な品種に形質を引き継いでいる。
新しい品種が業界を活性化している。
富貴蘭には新しい品種が少ない。無理矢理に古い品種を系統立てて新品種化する。
建国の136、亀谷金牡丹、黒牡丹NO.1、スーパー剣龍などなど…
元の品種と同じ遺伝子なので区別が曖昧になってくる。高度な詐称も可能になる。
やはり、実生交配しかあるまい。多くの園芸が花を主体に育種されているが、富貴蘭では葉芸を中心に育種する。
おそらく、東南アジアのドラセナや、サンスベリアなど、単子葉類観葉植物の育種技術はそのまま応用できるのではなかろうか。
あとはメリクロンである。中国春蘭の緑雲が組織培養によって覆輪芸を得たように、大量生産しながら、高速で変異を生み出す。
交配、メリクロン。この二つの技術によって、富貴蘭は少なくともシクラメン、パンジーくらいの市場規模を形成できる。ただ、単価は圧倒的に下がる。
なぜか…。それはアホみたいに増やされたら困るからである。
1番の上客は下手くそな客である。たくさん買って、たくさん枯らす。こりずにまた買う。
ま、こんな客はいない。まがりなりにも好きで買うんだから、なかなか枯らさない。
2番目は、増やさずにキープしてくれる客。増やすにしても銀行の利率くらい。
たまに、必要な品種があれば声をかけて融通できる。客というより、下僕である。木を預かってくれるうえに金まで払う。こういう客は大事にしたい。
最悪なのは上手い客。やたらに増やして、自分で売る。もはや、商売ガタキ!
この話は全くのフィクションである。
ただ、売る側も新しい品種がどんどん増えれば、こんな苦労はしなくてよい。
たとえば、パンジー、シクラメン。毎年売れる。それは新しい品種が商材になるからだ。園芸家ならば、新しい花が欲しいもの。
実際、20年前にオシャレだったオーキッド咲きのパンジーは今では古い。いや、古いを通りこして二回目のブーム。フリル咲きは進化している。
同じく一世を風靡したシクラメンのビクトリア。今では様々な品種に形質を引き継いでいる。
新しい品種が業界を活性化している。
富貴蘭には新しい品種が少ない。無理矢理に古い品種を系統立てて新品種化する。
建国の136、亀谷金牡丹、黒牡丹NO.1、スーパー剣龍などなど…
元の品種と同じ遺伝子なので区別が曖昧になってくる。高度な詐称も可能になる。
やはり、実生交配しかあるまい。多くの園芸が花を主体に育種されているが、富貴蘭では葉芸を中心に育種する。
おそらく、東南アジアのドラセナや、サンスベリアなど、単子葉類観葉植物の育種技術はそのまま応用できるのではなかろうか。
あとはメリクロンである。中国春蘭の緑雲が組織培養によって覆輪芸を得たように、大量生産しながら、高速で変異を生み出す。
交配、メリクロン。この二つの技術によって、富貴蘭は少なくともシクラメン、パンジーくらいの市場規模を形成できる。ただ、単価は圧倒的に下がる。