GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

エリア88とコミケ88

2015-07-20 04:28:59 | BOOK/COMICS
昔の漫画を無性に読みたくなるときがある。
全巻セットで持っていたのに、既に売ってしまったりして手元に無い。
でも読みたい。
amazonやブックオフで全巻セットを大人買い。
今まで何回この不毛な購入をした事か。

今回、読みたくてたまらなくなったのは、エリア88。
新谷かおる氏の名作だ。
親友に騙され外人部隊に入隊させられた主人公が、葛藤しながら戦場を生き抜くドラマ。
砂漠の小国の傭兵部隊、エリア88。緻密に描かれた音速で大空を駆け抜ける戦闘機。戦争のリアル。戦場では一瞬で生と死が決まる。

「戦争は嫌だ」「平和がいいに決まってる」「争いからは何も生まれない」
今、安保関連法案に反対してデモしてる奴らに是非読んでほしい名作だ。

何故今このエリア88を読み返したくなったのか。
安保反対、戦争反対ってデモしてる奴らのせいではない。
コミックマーケット 88のカタログに、このエリア88が使われたからだ。
しかも新谷かおる氏書き下ろし。

コミックマーケット。通称コミケ。
1975年にはじまり、30年以上の歴史を持つオタクの祭典。甲子園が高校球児の祭典、フェスが音楽ファンの祭典であるように、コミケはコミック/アニメファンの祭典。
通常年2回、夏と冬に東京国際展示場(東京ビックサイト)に全ホールを使って開催。
入場者数約50万人、参加サークル数約3万5千、コスプレイヤー数約1万5千人という規模で開催されている日本最大規模のイベント。
2015年夏(8月14日(金)~16日(日))で88回目の開催。

88回目の開催とエリア88をかけて新谷氏に依頼したら、すんなり承諾してくれたそうな。あらたな書き下ろしで、ペーパーベースのカタログは風間真、
DVD-ROM版はミッキーが描かれてる。



カタログはどちらも2500円と結構高価だが、コミケ参加者のマストアイテム。いったいこれだけでどれだけの売り上げになるのやら。なんてよこしまな事をついつい考えてしまう。
まんだらけやアニメイトでさえ、リュックやキャスターバックのオタクにまみれるのが苦手な俺は、コミケなんてとてもじゃないが参加できないが、このカタログはちょっと欲しいかな。

なんて思ってたら、エリア88のコミックス。しかも文庫本や愛蔵版じゃなく、当初の小学館MANGAKUN COMICS版を見つけてしまった。
即買い。

昭和54年第一巻初版発行だけど、今でも充分通用する内容。
当時各国際新鋭の戦闘機や軍事危機、内戦の状況がリアルに描かれてる。
是非、読んでほしい漫画の一つだ。

ちなみに新谷かおる氏の漫画は、
航空自衛隊を描いた「ファントム無頼」、バイクレースを描いた「ふたり鷹」、テロをテーマに描いた「砂の薔薇 デザート・ローズ」、経済界を描いた「クレオパトラD.C.」、そしてシャーロック・ホームズの名作を新たな視点で描く「クリスティ・ロンドンマッシブ」(現在連載中)などがある。
是非こちらも読んでほしい。