一部の路線のコンピューター音声案内に、今月から“新しい宣伝”が入ったようで… 昼食タイムに営業所へ戻った時に、たまたまその路線を走ったばかりの運転士さんが私を呼び止め、「◎◎系統の路線に新しい案内が入ったなんて聞いてる?」と言ったのだ。
彼は、終点となる営業所前ターミナルの一つ手前のバス停を通過した時にバス停送りボタンを押し… まずは、これまでと同じ「次は終点~」という案内が流れ… その後に、これまで通り“モニターの採点項目にある終点到着時の案内”をしようと思っていたら… 「ポ~ン」と聞き慣れないチャイムが鳴ったので、「何事か!?」と思っていたら、「某自動車学校へ行くには○○停で降りると便利です!」という内容の宣伝が流れ… 何も喋れなかったと説明してくれた。
そのように、実際に聞く人の立場になって「コンピューター音声と重ならないように…」などと考えて何も喋れなかった場合でも、冷酷なモニターは「やってない!」とバッサリ… 逆に、余計なことを考えずに喋っていれば、「やってる!」と評価されるので、楽と言えば楽なんだけど… ま、あっしにはかかわりのねぇことでござんすが…
また、その宣伝は… 営業所前ターミナルを出発した後にも流れたということで、その時も「喋っている時間がない」らしいのだが… 私は、そんなことよりも“自動車学校の宣伝効果”の方が気になってしまった。一応、かつては広告の営業マンだったので… 言うまでもなく、そこでも優秀ではありませんでしたが…
「○○停で降りると~」の○○停は、ウチの営業所の担当路線では、営業所前ターミナルを出て7つ目のバス停である。だから、出て行く時は問題ないのだが、戻って来た時… とっくの昔にバス停を過ぎているのに「○○停で~」という案内が流れるのはどうなんだろうか…???
他にもいくつか宣伝が流れているのだが、そのほとんどは「次は△△停~」と流れた時に「ここで降りると便利」という内容になっている(と思う)。やはり、それが普通だから… しかし、考えてみれば「今、行くわけではない」という人に対しては、まったく効果がないわけではないのか…
もしも、宣伝を入れる位置が“バス停一カ所しか指定できない”としたら… “必ず大勢の人が乗っている=宣伝を聞いている”と思われる始発&終点のバス停を選ぶのが正解かもしれない。確かに… バスが○○停を通る頃には、半分以上の人が降りてしまっていることが多いのだ。聞いた瞬間は「えっ?」と思ったけど、「なるほど!」と納得した私である。