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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

寿司屋にいるみたい!?

2013年03月03日 19時31分19秒 | バス運転士

午後3時過ぎ、片道20分弱の路線を走っていた。終点の某駅に到着してから折り返しの発車まで、僅か3分しか取っていない“お客様無視”の設定がされていた… にもかかわらず、終点手前の某大手ショッピングモールへ行くマイカー群の影響でバスは遅れ始めていた…

その時、車内に少し酸っぱい香りが漂いはじめ… 私は「誰か酢コンブでも食べているのか!?」と思ったのだが… その香りはドンドン強くなり、「苦手な人は気持ち悪くなるかも…」と思えるほどになっていた。私は「ちょっと寒いかもしれないけど…」と思いながら、装備されている換気扇を回し、運転席の窓を開けたのだが… その香りは予想以上に強敵だった。

終点で乗客が降りた後、とりあえず待機場所にバスを止めて(その時点で発車時刻を過ぎていた)、忘れ物チェックを… すると、床には大量の“何らかの液体”が流れ出ていて、その源となったと思われる地点の座席も“何らかの液体”によって濡れていたのである。

時間があれば、簡単な説明を紙に書いて貼っておくのだが… すでに発車時刻を過ぎていたので、とりあえず座席の“お尻を載せる部分”を外して裏返した。そして、車内に酢の香りを充満させたまま、バスを乗り場へ移動させた。

ちょっと焦っていた私は「お待たせしてすいません。一部の座席が濡れて使えません。裏返してありますので、座らないようにお願いします」というようなことを言って前扉を開けた。すると、乗り込んだおばさんが「あっ! 何これ… 酢だね。何だか寿司屋にいるみたい…」と言っていた。ホント、それほど強烈な香りで…

営業所前ターミナルに到着すると、次の発車まで20分くらいあったので、まずは上司に報告… すると、その上司は予備のバスから座席を外して持ってきて… 私はモップで床を拭き拭き… しばらくの間、そのままバスの窓と扉を開放して… とりあえずの応急処置は完了した。

誰だか知らないけど… やっちゃったことは仕方がないとして、何か言っていくべきだよなぁ… で、で、で、もしも謝罪に来たら「代償として俺と結婚しろ!」なんて言っ… あ、それが怖くて逃げたのか! そりゃ~仕方がないわな。許す! ハハハ…(アホか! きっとお婆さんだよ…)