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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

子連れのお母さん

2012年06月21日 16時36分34秒 | バス運転士
私は子供の年齢を言い当てる自信がない。だから、子供を連れたお母さんが200円しか入れなければ「お子さんは、まだ幼稚園か保育園か…」と思うし、300円を入れたら「小学生なんだな」と思うし、400円を入れたら「中学生かぁ~」と思う。


あるバス停で、子連れのお母さんが「子供は…」と言いながら乗ってきたので、私はお母さんの顔を見ながら「100円です」と答えた。すると、お母さんは運賃箱に300円を入れて、子供と一緒に車内後方の席へ…


が、そこで初めて“車内ミラー越しに”子供の姿を見た私は「あれ? 小学生というには、あまりにも…???」と思ったのだが、そのタイミングで呼ぶのも何だと思って、母子が降りる時に確認することにした。


そして、終点でお母さんに「すいません、お子さんはおいくつですか?」と声を掛けると、案の定「4歳です」という返事が返ってきたのであった… 私はすぐに「申し訳ございません。先程は小学生だと思い込んでしまって…」と言いながら財布から100円を取り出した。


そのお母さんが最初に「子供は…」と言ったのは、「いくらですか?」ではなく「何歳からですか?」という意味だったのかもしれない。それを私が… お母さんの顔だけ見ていて… 早合点してしまったのだ。


100円を受け取ったお母さんは「どうもすいませんでした。ありがとうございました」と丁寧な口調で… 私は「いやいや、そんなこと言われたら… 惚れてまうやろぉ~!」と心の中で… な・の・に! すでに顔を忘れかけている私であった…