案の定、B駅の乗り場には乗客の長い列が… その人たちの乗車に時間がかかり、その間に何杯ものおかわり… 否、何人もの乗客が走ってくるくるくる!そして、前扉(乗車口)が閉まるかどうかという状態になり、私は「そのマットの上に乗られていると、扉が閉まりませんので… もう少し中へ入ってもらえますか?」と言って、なんとか扉を閉めることができた。
その時点で既に5分遅れ… B駅のバスターミナルを出る信号も青… その時! 左ミラーに後方から走ってくる一人のお婆さんの姿が映っているのに気付いたのだが… 「ここで開けたら、再び扉を閉めるのに時間が掛かるだろうし、信号も赤になってしまうだろうし、さらなる乗客も走ってくるだろうし… まぁ、時間的にも路線的にも本数は多い方だから…」と瞬間的グルグル思考をした私は、心を鬼にしてバスを発車させた。
もしも、これが1日に数本しかないバスで「2~3時間も待たなければならない!」とか、真夜中の最終バスで「朝まで待たなければならない!」とか… だったら「青信号の一回くらい待つか…」となったかもしれない。また、これが100年に一度しか走らないバスで「100年も待たなければならない!」ということであれば、私も「もう一年くらい待つか…」となったでしょうね。(ウソ!)