バスレーンくねくね路線の始発点の一つである市内中心地を発車して約10分… バスは緩やかな右カーブに差し掛かる。そこは片側3車線で、くねくね路線のバスは“お決まりの右車線”を走る。ただし、車線の幅が大型車には不十分であることに加え、バスの左隣り(中車線)を走る車が寄って来る場合があるから要注意である。だから、私は常に左横や左ミラーをチラ見しながら走っている。
こちら(市内中心地発)が右カーブということは、対向車線(市内中心地行き)は左カーブなのかというと… そうではない。実は、同じく右カーブである。なぜならば、そこには“樹木の島のようなもの!?(昨日の日記“小学校”の件でお分かりのように、私はあまりしっかりと見ていないのだが…)”があり、郊外向きが“島”の北側を、中心地向きが“島”の南側を通っているのである。もちろん“島”には歩道も何もなく、おまけにカーブの先の見通しがよくない。
夜9時半過ぎ… 私はいつものように「速度の高い車がいつ追い越しに来るか…」と左後方を気にしながら走っていた。すると突然、目の前に“無灯火の自転車”が現れたのである。そこは言ってみれば“中央分離帯沿い”なので、前方から自転車が走って来るなんてことは考えてもいなかった。選択肢はブレーキとハンドルの二つに一つ… 幸い、その時は「左横および左後方から接近する車がなかったはず!?」と思い、ハンドルを切ることで事故を回避することができた。乗客の大半は前を見ていないので、「今、ちょっと変なハンドル操作をしたか!?」と思っただけかもしれないが、私の心臓だけはバクバクしていた。
【もしもバスの左側を車が並走していたら!?】
ハンドルを切れずに急ブレーキ→車内事故になっていた可能性が高い。いや、急ブレーキを踏んだからといって、自転車と衝突せずに済むとは限らず… 果たしてどうなったことやら…??? それならば、もしも左側を車が並走していたとしても、ハンドルを切って車にぶつかった方が良いのかもしれないなどと思ったりもする。車と車の接触事故ならば、急ブレーキによる車内事故や自転車との衝突事故に比べて“怪我人ゼロ”の可能性が高そうだし… しかし、ぶつかると分かっていてハンドルを切れるかどうか…??? おっと、それ以前に左側の車に気を取られていて、前方の自転車に気付かずそのまま… なんて可能性も…(おいおい…)