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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

意地っ張りさん!?

2010年08月06日 16時48分40秒 | バス運転士

そこそこ冷房の効くバスで仕事をしていた。が、アイドリングストップ状態になると風が“微弱”になってしまうので、「この間だけは、ちょっとだけ暑く感じるかもしれないなぁ…」と思っていた。

あるバス停から乗って来た女性が“助手席”に座り、何かの書類を見始めた。その後しばらくはバス停での乗降客が少なく、赤信号にもかからなかったので、アイドリングストップすることなく走っていた。

しかし、ある交差点の赤信号にかかってアイドリングストップした途端… その女性が「バタバタバタタタ…」とファイルのようなものを扇ぎ出したのである。それがまた激しいこと激しいこと… そんなに熱心に扇いだら、逆に体が熱くなるんじゃないかと思うくらい…

その後、バスが発車して冷房の風が“強”になっても、彼女は「バタバタバタタタ…」と扇ぎ続けた。バスはアイドリングストップするタイミングもなく走り続けた。それでも彼女は扇ぎ続けた。そして、私が「少し冷房が効き過ぎかな?」と思った時… 「ハックション!」と助手席から聞こえたのである。

私は「やっぱり少し寒いかなぁ…」と思ったのだが、それでも彼女は「パタパタパタ…」と扇ぎ方を“弱”にしながらも扇ぎ続けていた。それも鼻をすすりながら… いや、そんな… 寒かったら扇ぐのを止めればいいのに… あるいは、くしゃみは寒さのせいではなく、花粉症などのせいだったのか…