出るらしい… 私はこれまでに“そういうもの”を一度も見たことはないのだが、夜遅くに仕事を終えて営業所へ戻って… たった一人で廊下を歩いたり食堂に入ったりすると、何となく嫌なものである。「昔は処刑場だった」とか、「昔は墓地だった」とか… それは、小学校や中学校でもよく聞かされた話である。
ある運転士から「もしも私が“そういうもの”だったとしても、松井さんには絶対に憑かない」と言われたことがある。それは“褒め言葉”だったようで… ボケで能天気な私は、“そういうもの”にとって「何の御利益もない存在」ということらしい。あぁ~、ありがたやありがたや…