おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん お仕事頑張ってるよ

2012年05月15日 00時13分03秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、私ね。
今日は、ズーと処置室にいたんだよ。
処置室は、おもに血液検査をする。患者さんのID番号を入力するとその患者さんの調べる血液の種類が
出力される。バーコードの付いたカードが出てきてそれを看護師が患者に確かめて血液を入れる容器に張るんだよ。
その血液を、検査室に運ぶ。
点滴の患者の薬を薬局に取りに行く。
患者を、点滴室に連れていったり、MR CT レントゲン室等々に案内する。
処置室の、おもな仕事はそうかな。毎日、歩く。歩く。ある日、万歩計で測ったら15000近くいったよ。
すごい運動量だよ。70歳の人がよく出来ていると思うよ。
私は、帰ってきたらワン子の散歩をしたら食事をして横になったらそのまま寝てしまう。
そんな生活が続いているよ。今日は、ローテーションの休み。疲れたよ。
いつも、朝にお風呂に入る。季節がいいからよかったけど。
もう少ししたら慣れるかな。ワン子がいるから5時半には起きないと。
あの子も、散歩行って遊んでやらないと。
疲れるけど、いた方がいいのかな。家でワン子と一緒にいても泣いてばかりいるだろうしね。

おかあちゃん、私ね。
何でも、自分で決めて生きていくやん。なら何で自分で終わりを決めてはいけないんだろうって思うんだ。
こんな事考えるのは私だけかな。
一緒に入った彼女が、血液検査をしないで患者さんを帰してしまった。
ずごく落ち込むかなって心配したけど、「凹んだってしかたないし。頑張る」って。
若いのにえらいな。彼女はこの仕事がしたかったんだ。って言ってた。
入ったのが1人じゃなくてよかった。ヒロも頑張るよ。

私が、小さい頃自分の事を「ヒロ」って言ってた。
「これは、ヒロの?」「ヒロ、一人で出来た」とか。小学生になって、同級生が「私」と言うのを聞いて
「私って言うの」って聞いたら、おかあちゃんは「ヒロの方がかわいいよ。ヒロって言いなさい」
私は、中学生になっても自分の事を「ヒロ」って言ってた。
前からの知り合いには今も「ヒロ」って言ってるよ。
おばあさんになってもきっと言ってるよ。お仏壇の前で「おかあちゃん、今日ね。ヒロね。綺麗な雲を見たよ。
おかあちゃんは、あの上でお姉さんと一緒にヒロを見ていたかな」ってな具合にね。
おかあちゃん、楽しかったね。私達いいコンビだったよね。またきっと、きっと会おうね。

おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。愛している。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。
コメント
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