第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で私が観た1本目はフィリピン映画の 「アニタのラストチャチャ」でした。
軍曹のアニタの回想シーンで始まります。
田舎町で暮らすアニタ。母は乾物?製造販売で生計を立てていて、いとこのオスカーと一緒に暮らしています。
オスカーは恋人が妊娠したので、もうすぐ結婚することに。
ボーイッシュなアニタ(左)といつも一緒に遊んでいるのはカルメンとゴイン。この子たちが、すごく笑かしてくれました。
まったくいい味だしてる~!
ある日町に戻ってきたピラル。都会に出て、父親が亡くなった時も帰ってこなかったのに、なぜ?と町のうわさになります。
作業療法士の仕事をしていたというピラルは自宅でマッサージの店を始めます。
あまりいい噂が聞かれないピラルですが、店にはピラル目当てのおじさんたちの行列が・・・。
洗練されたきれいなお姉さん
子供たちもピラルに興味津々。アニタも憧れを抱き、ピラルに会うとドキドキする。
ピラルのマッサージに行こうと、母の手伝いをして小銭を稼ぎ、やっとためたお金を持ってピラルの店へ行きますが
でもそこでピラルが愛する人が誰なのか知ってしまいます。
ピラルが父の葬儀に戻ってこなかった理由とか、ちょっとつらい話や描写もあるんですが、全体的に甘酸っぱくてキラキラしたとってもかわいいお話でしたよ。
東京へ行ってきました。目的は東京国際レズビアン&ゲイ映画祭。
20日、21日の2日間で観られるだけ観ようと思ってスパイラルパスを購入しておきました。
結局8本の映画を観まして、もとはとれたんじゃないかな、と思ってます。
観た順番に感想UPしようと思ったんですが、「湖の見知らぬ男」がとにかく、衝撃的だったものですからまずこれを・・・。
2013フランス映画 監督 アラン・ギロディ
湖のそばのハッテン場。毎日のように男たちがやってきます。
常連のフランクは見かけない男と出会う。名前はアンリ。
アンリは男漁りしているわけじゃなくてなんとなく湖に来て座って見てるだけ。
フランクはアンリと気が合い、見かけると話をするようになる。アンリはシーズンオフで休業中の木こりなんだとか。
アンリは昔は男漁りもしたけど、今はそういう気はなくて、ただフランクと話するのが楽しい、といい、フランクも相手を探す前に必ずアンリに挨拶する。この二人がそろってるシーンはちょっといい感じがしました。
気の合った相手が見つかったら2人で森の中へ入っていたす・・・んだけどフランクがいいな、と思う男はみんな相手がいてなかなかカップルになれない。フランク役のピエール・ドゥラドンシャンってちょっとやわなティル・シュバイガーって感じ。少し前に上映していた 「万能鑑定士 モナリザの瞳」に出演していたとは・・・。びっくりだわ。
森の中は虫とか蛇とかいそうだし、石ころだらけ草ボーボー・・・痛そう・・なんだけど、みんなとにかくやるときは森に入る。
フランクがびびっと来たミシェル。(トム・セレックに似てる~)ミシェルには嫉妬深そうな相手がいて、フランクとちょっと話しているだけで不機嫌になってミシェルを連れていってしまう。
ある日を境にミシェルのお相手は湖から姿を消し、ついにフランクはミシェルと森へ・・・・。
ミシェルはどこか危ない匂いのする、謎めいた男。危ない男だと知っていても夢中になってしまったフランク。とろけそうな顔でキスされてます。こういうシーンがとってもキレイ。
フランクは何度か、「一緒に夕食を食べて、一緒に目覚めたい 」と自宅へ誘いますが、ミシェルはハッテン場だけの関係を続けたいという。
湖にミシェルの元相手の遺体が上がり、ハッテン場のゲイたちの周りに刑事がやってきて情報収集をはじめます。
湖から去る者も出てきて、ハッテン場は以前の賑わい?をなくしますがフランクは相変わらず通い続ける。
アンリはミシェルに気を付けろとフランクに告げる。
何がすごいって、湖にやってきたオトコタチ、フル チン(*ノωノ)で、歩き回り、やたらと膝を開き気味で仰向けに寝転がる。
「見えてしまった」じゃなくて「見せてます」って感じの写り方なんです。
そして濡れ場がやたらとリアルで激しくて、えっ?これ写しちゃっていいのか??これ見ちゃっていいのかっ???・・・という感じ。(*ノωノ)
終盤、血なまぐさいことになり(ここの展開がけっこう行き当たりばったりではありますが)話がホラーっぽい展開になってきてラストに突入。私は途中から、両手で顔を覆って、指の隙間からスクリーンを見ていたんですけど(←意外と小心者だったりする)・・・ぶつっと終了。あれっ・・・ひょっとしてクレジットが出終わった後に、なんかあるんじゃ・・・と引き続き指の隙間から観ていたけど、そのまま終了。
思わず「えっ?」とつぶやいちゃいましたねぇ・・・。あちこちで「は?」とか「え??」とか、つぶやきが・・・。
ヤラレタ~!でもこういうの嫌いじゃないです。
「湖の見知らぬ男」は美しくて、恐ろしくて、エロかったです。