新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

超美人!の”子連れ結婚式”に遭遇したーーサッサリ

2017-09-12 | サッサリ・サルディーニャ

 実は私がドゥオモに入った時は気付かなかったのだけれど、

 主祭壇の方に近づいてゆくとそこで結婚式が行われていた。

 新郎新婦が宣誓を読み上げている最中だ。その間、後方の座席で式の進行を見守った。

 横を見ると、側廊には大きなろうそくが立っている。人間の背丈よりも大きなこのろうそくは、毎年夏に行われるろうそく祭の主役になるもの。

 赤だけではなく、白いろうそくも。

 そのてっぺんには冠が載せられていた。

 ようやく式が終わった。新郎新婦の周りに、列席者たちが祝福の言葉を掛けに集まって来た。


 あれれ、2人がお互いに子供を抱いている。再婚なのかな?

 主役をアップします。新婦さん、とても美人!

 まるで女優さんみたいだ。

 私の席まで歩いてきたので「おめでとうございます」と声をかけると、こちらを見てにっこりとほほ笑んでくれた。

 2人が式場を出て行きます。

 子供も一緒に。

 ドゥオモの外には高級車が待機中。2人はこの車で新婚旅行に出発するんだろうか。

   お幸せに!!!!!!!

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まるでレース編みのように繊細なドゥオモファザードの装飾にみとれる--サッサリ

2017-09-09 | サッサリ・サルディーニャ

サッサリのドゥオモはホテルの近く。一旦ホテルに戻ってからドゥオモに向かった。
 狭い細道を通ってゆく。

 道の上に両側の家を結ぶ橋のようなものが渡してある。

 途中の駐車場の広場に聖母子像の塔が立っていた。

 ドゥオモの鐘楼が見えてきた。

 ぐるりと回って正面に。このドゥオモの正式名称はサン・ニコラ大聖堂。
 12世紀に建設が開始されたが13世紀に鐘楼が、15世紀にファザード改修が行われるなどして、ロマネスクやゴシック、バロックなど色々な建築様式は混在した建物になっている。
 正面のファザードはスペインバロック。非常に細やかな装飾が複雑に組み合わされている。

 鐘楼はロマネスク様式だ。堂々とそびえている。

 正面最上部の装飾は、中心に守護聖人の聖ニコラを配し、周囲に細かい浮彫を巡らせてる。

 その下の部分も、まるでレース編みのように丁寧に細工がされている。この設計者はミラノの建築家バルダッサッレ・ロメーロ。

 中に入ると、まずステンドグラスが目についた。

 主祭壇は、中央に聖母の絵があり、高い祭壇が造られている。

 天井にはキリスト磔刑の絵。明快な構図で、テーマとは逆に涼やかさを覚えるような感覚だった。

 別の礼拝堂の天井にもフレスコ画がある。

 これは聖人たちが並ぶ祭壇。保存が良いのか、新しいもののようにも見えた。

 そんな風にドゥオモの中を見ているうちに、何か特別な催し物が始まった。その、とても素敵なサプライズは、次回のお楽しみ!
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祭ムードが盛り上がるサッサリの街を散歩する

2017-09-05 | サッサリ・サルディーニャ

 カステルサルドからバスでサッサリに移動した。バス停は市街地から外れたところにあったため、最初に失敗してしまった。というのは、方角を間違えて市街地と反対方向に歩きだし、途中で気付いて引き返したものの、約30分のタイムロス。

 ようやく旧市街に続くヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りに入った。この道はずっと上り坂。スーツケースを引っ張りながらホテルを目指す。

 ホテルはすぐに見つかった。チェックインすると、受付の女性が「カバルカータ・サルダのパンフレットはいりますか?」と声をかけてくれた。

 サルディーニャを訪れる第一の目的が、この祭を見ること。
「もちろん。そのために来たんだから」。それで会話が盛り上がり、祭りの見どころなどのアドバイスももらえる幸運に出会った。

 チェックイン後さっそく街歩きを兼ねて、祭り当日の行進コースの下見に出かけた。パンフレットによると、パレードは街中心のイタリア広場を含む2キロのコースをぐるりと一周するようだ。
 

 ヴィットリオ・エマヌエーレ通りは道路幅が狭いが、街のメインストリート。サッサリはサルディーニャ島の中ではカリアリに次ぐ第2の都市だ。とはいっても人口12万人と、こじんまりしている。

 カステッロ広場に差し掛かると、市が開かれていた。よく見ると、品物は大半がドルチェ。各地特産の菓子類が並べられ、市民たちは味比べをしながら楽しんでいる。私も特大のドーナッツを1つかじった。

 子供たちも、おいしそうにパクり。

 さらに歩いてゆくと、イタリア広場に出た。正面の立派な建物は市庁舎。

 中心にヴィットリオ・エマヌエーレ2世の像が建っている。

 祭当日のための規制線や関係者席などの設営が進んでいる。この感じでは、この広場は相当の混雑状態になりそうだし、関係者席の占めるスペースが大きそうだ。それなら別の場所の方が見やすいかも。

 そこで、パレードがスタートしてから北上してくるコースの交差点付近に陣取ることにした。そこなら午前中の太陽の角度が、パレードの人達に逆光にならないため、写真も撮りやすいはず。



 場所探しをしているうちに、果物市を見つけた。

 オレンジ、トマト、バナナなどいかにもカラフルな市だ。

 その近くの小公園にあったレリーフは、まるで仏像のような顔をしている。

 通りには蝶々の飾りつけが空に踊っていて、華やかなムードだ。

 この店の店頭デザインはかなり風変わりで眼を取られる。

 かと思えば、こんなカタツムリの看板も。

 これは「眼」のディスプレー。

 そんなぶらぶら街歩きをしながらイタリア広場に戻ったら、前夜祭の歌のイベントが始まっていた。さあ、明日はいよいよ祭本番だ。

コメント (2)
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この夜景を見ずして「絶景」を語るな! カステルサルド・黄金の軍艦岬

2017-09-02 | カステルサルド・サルディーニャ

 夕食後、出直して岬の夜景を見に出かけた。

 午後8時過ぎでもまだ明るい。「軍艦岬」は夕陽を浴びて少しずつオレンジ色になりながらも、まだまだ夜の装いにはなっていない。

 が、砂浜の砂が赤味を帯びて模様を描き始めている。

 夕陽は岬と反対側の海に傾いていく。

 海岸を歩くカップルが小さくシルエットになっていた。

 ようやく日没。小さな島の向こうに太陽が沈んでゆく。岬はさらに赤味を増してきた。

 日没後、城跡の壁面に照明が当たり始めた。

 このころから強い風が吹き、海の波しぶきが海岸ではじけ出した。ウインドウブレーカーを用意してきてよかった。これを着て頭からフードを被って重装備。まるで怪しい東洋人だ。

 黄昏。岬を照らす照明、そして山麓の家々の灯が灯って、おお、岬全体が輝き始めた!

 岬を包む空は藍色に変わり、夜の世界を航海する軍艦のように岬が浮かび上がった。

 夜景が好きでいろいろな夜景を見て来たが、これほどの迫力に満ちた光景はなかなかお目にかかれないだろう。

 この夜景を見ずして「絶景とは・・」などと語るなかれ!  と言いたくなってくる。

 幸せな気持ち満杯で宿へ。部屋に戻ってひと眠り。夜明け少し前にトイレに起きたついでにテラスから外をのぞくと、

 岬のライトアップが、テラスからは間近に迫る距離で光を発していた。


 カステルサルドは「イタリアの最も美しい村」協会加盟の村の1つだ。この協会は、田舎にある小さな村に残る遺産の保全と、地域活性化を目的にフランスで始まった運動のイタリア版として2001年に組織された。

 大枠では①人口1万5000人以下の村②旧市街(中心部)で2000人以下③教会や城壁など歴史的な建造物が残り、自然と調和した美しい景観を保っていることーーなどが加盟の条件とされている。

 この村もまさにその条件にピタリと当てはまった場所であることが、この景観を見ただけで納得できた。

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