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ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

弧状列島,共助,日本海海戦を支えた   三六式無線電信機と無線通信状況

2020-04-06 20:06:03 | 連絡
 み か さ(3 )
平成 29 年4月1日(土)発行 第 30 号
東京海洋大元客員教授 毛 利 邦 彦
早稲田大学 元客員教授 三笠保存会評議員 太 田 現一郎

日本海海戦の端緒における仮装巡洋艦 信濃丸からの無線電信は、聯合艦隊側に 十分な事前情報を与え、的確な戦術を講 じるに必要な準備を与えた。三六式無線 電信機の開発に邁進した木村駿吉海軍技 師は、海戦の後に、大いに感謝をされた。  他方、筆者らは長年疑問を抱いてきた ことがある。それは三六式無線電信機の 公称通信距離が 80 海里(約150㎞)で あったにも関わらず、ときにはこれを大 きく超える通信が達成されたことであ る。 
このほど筆者らは、三六式無線電信機 の開発から海戦時に到る電波伝搬状況を 調べ、当時の電離層の状態が長距離通信 をもたらす好機であったことを確かめ た。
すなわち、日本海海戦においては、天 もわが国に無線電信で味方したと言え る。

 「三笠」の無線電信室には三六式無 線電信機が装備されていた。明治 38 年(1905年)5月 27 日、五島列 島西方において哨戒中の仮装巡洋艦 「信濃丸」から発信された「敵艦見ゆ」 の第1報は、第3艦隊旗艦「厳島」 を経由してこの電信室で受信され、 東郷司令長官の「敵艦隊見ゆとの警 報に接し…」の連合艦隊出撃報告も この電信室から海底ケーブルを経由 して発信された。





 


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