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「地球温暖化防止」運動の暴走 ー温暖化は殆ど止まっているにもかかわらずー「気候」学者の研究2020/06/20 赤祖父 俊一 / 田中 博

2022-04-06 12:27:59 | 連絡
はじめに、
IPCCとは、
自然変動と人的変動、
メディアの参入、
「気候」学者の研究、
温暖化が止まった、
温暖化問題の暴走、
おわりに
2020/06/20
赤祖父 俊一 / 田中 博
アラスカ大学国際北極圏研究センター / 筑波大学計算科学研究センター
:::::
IPCC設立当時、スーパーコンピュータが容易に使えるようになっていた。
そのためIPCCの気象学者の間では、彼らの気象の基礎知識を使って炭酸ガスの増加による将来、即ち2100年までの気温上昇を予測する研究が爆発的に流行して行われてきた。
世界各国の政府官庁は、温暖化対策本部を作り(日本では外務省にも地球温暖化対策部ができた)競争してその研究資金を提供した。
そして、計算結果の温暖化による海面上昇、北極海の海氷の減少をはじめ、多くの研究が続出して、その結果が「危機的」であればあるほど多くの研究資金が出た。そして、それがまたメディアの材料になった。この状況は現在でも続いている。
 ここで、地球温暖化の観測結果と、多くの研究者によるシミュレーション結果を比較した例をみてみよう。
第1図
下記
URL

参照
はテキサス州のハンツビル大学のクリスティ(J. R. Christy) によるもので、数多くのコンピュータ・シミュレーションによる1975年から2020年までの気温上昇を推定した結果に、人工衛星と気球による観測を加えたものを示してある。

世界各地で点々と存在する観測所の気温とは別に、彼は人工衛星で地球上を隈なく計ったデータを使っている。
この図は、米国連邦議会上院の公聴会で彼が発表したものである。(筆者の一人も3回、連邦議会上院公聴会で証言と研究発表を依頼されたが、厳しい質問もあった)
彼の図によると、
対流圏中層の観測結果では2000年から2020年までの20年間に気温は
約0.1~0.2℃/20年=上昇しているが、
シミュレーションの結果では
0.2℃から1. 0℃/20年
上昇していることになっている。わずか20年でこんな大きな差
0.2℃=観測結果0.1×2倍から1. 0℃=観測結果0.2×5倍/20年
がある。
そんなことで100年後の気温
観測結果:(約0.1~0.2℃/20年)×5=0.5℃~1.0℃
シミュレーションの結果:(0.2℃から1. 0℃/20年×5)1.0℃~5℃
など正確に推定できるはずがない。
IPCCはその平均値(赤線)をとって、この20年間で約0.4℃上昇としているが、そのばらつきは大きく、
単純に外挿すると2100年には1.0℃から5.0℃上昇することになる。
IPCCの最初の頃の計算では2℃から9℃以上のばらつきがあった。そしてそれを「一致」として表現していた。
研究者にとっては自分の信じている炭酸ガスの増加量と多くの仮定のもとに計算しているが、各々の数字は別としても、こんなにひどいばらつきがあるのである。
IPCCはこの意味のない(数値的計算値の平均は意味がない。一番低いのが正しいかもしれない)中間値、平均値などの結果から、2000人以上の専門家が「一致」した見解であるとしている。
他の多くの総合研究でも同様の計算結果が発表されているが、このひどいばらつきは大体同じである。
こんな不一致をもって「一致」としているのである。
市民はこれを一致と理解している。
このような根拠をもとにして、近年の温暖化を「世界重大問題」として取り上げてよいのであろうか。
このクリスティの図で分かるように、コンピュータによる将来の気温上昇は、十分に信頼できる段階に達していない。
我々の知識はまだまだコンピュータで2100年の気温を推定 できる段階ではない。
IPCCの決定的誤りは、自然変動変動を無視して炭酸ガスによる温暖化を過大評価したことが元になっている。
IPCCもCOPもどうしてこの 誤りを無視できるのか。
1975年から2000年までの25年間に0.5℃の温度上昇があったが、それをかつてないほどの上昇であるとして、これを「very likely」に炭酸ガスによるとした。
実は同様の上昇が1940年代にもあったのに、十分理解されていない。
 それはすでに述べた1850年からの直線的な温度上昇の上に、準周期的変動としての自然変動が乗っており、1975年から2000年までの25年間にこの両者が重なったため、自然変動として少なくとも0.4℃上昇した (実は1960年代に炭酸ガスが増えたにもかかわらず気温が下がったことは忘れられている)。
したがって、炭酸ガスによるこの間の上昇はせいぜい0.1℃程度であったと推定される。少々専門的になるが、炭酸ガス100 ppmの増加に対して、気温上昇は0.2℃程度であるが、コンピュータ・シミュレーションによると、それが1.0℃となっている。つまり、温暖化は少なくとも5倍に過大評価されている。この過大評価については、自然変動として、他に準周期的変動(太平洋準振動など)があるが、振幅が大きいにもかかわらずあまり研究されていない。
このように、地球温暖化問題はまだ学者の間で議論している段階であり、一致して世界重大問題として騒ぎ立てる問題ではない。
メディアが取り上げるべき問題でもない。
IPCCは最初からこの問題を政治問題としたことが、現在の暴走の大きな原因である。ロンドンでなく京都に会議を持ってきた(京都議定書)のも政治的であろう。
日本は、国際的な議決に忠実に従うとされてきたことによるのであろう。
メディア=新聞TVや一部の学者=行政府審議会構成専門家は、反対意見を持っている者たちをDenier、懐疑派、異端者などと呼んだ。
IPCCの温暖化研究は誤っているとして疑う者に対しては、2000人の専門家の「一致」を盾に、これらの懐疑論者の研究を信頼に足るものではないとし、反対意見を封じようとしてきた。
討論は学者=普通選挙自由民主主義体制有権者、政治家、行政府構成員、企業体構成員、科学技術者の生命=必須であるにもかかわらず、である。この時点ですでに地球温暖化研究は学問=普通選挙自由民主主義体制行政府、議会、企業の活動ではなくなった。
(注1)
(注1)
短期的な支持率を求めすぎると失敗する ~いい政策をつくる「3つの条件」1月7日放送千正康裕が出演
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/9cfcbbe3ce2ade5292334f6a39035647





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