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スタレビ根本要さん語る脳梗塞で入院1週間 “偽装”の噂まで2018年11月19日(聞き手・松永詠美子)

2023-06-16 14:32:23 | 連絡
「スターダスト☆レビュー根本要、脳血栓で入院」

 そんなふうにネットニュースで報じられていることに、一番びっくりしたのはボクなんです(笑い)。
「こんなに元気なのに、なぜ入院?」と思っていましたからね。
発表は脳血栓でしたが、正しくは「微小な脳梗塞」なんですって。
入院したのは、今年の6月。
その日はラジオ番組4本分の収録があり、昼1時から夜7時まで、ずっとしゃべっていました。
その1本目の収録から、唇の左半分だけがピリピリしびれていたんです。
「すぐ治るだろう」と思ったんですが、結局、収録の最後までずっとそれが続きました。  
滑舌に問題はないし、ほかにどこもおかしくない。
でも「唇左半分だけ」というのが何とも気になって、その夜、約束していた飲み会をキャンセルして帰宅したんです。



すると妻が「飲み会をキャンセルとは一大事」とばかりに驚いて、少しするとボクに通話状態の電話を差し出しました。
 東京には、救急車を呼ぶかどうか迷ったときの「救急相談センター」というのがあるらしくて、電話はそこにつながっていました。
ボクが症状を説明すると近所の大学病院を紹介され、「そこに電話して症状を話したほうがいい」とのことでした。
 すぐに病院に電話すると「一度検査したほうがいい」と言われ、徒歩数分のところにあるその病院へ「まぁ、散歩がてら行ってみるか」と妻と出掛けました。 
救急の窓口で「お電話の方ですね」と迎えられ、そのまま血圧、心電図、MRI検査をしました。
で、検査室からストレッチャーに乗せられて出てきたら、医者が神妙な面持ちで「ご家族の方はいらっしゃいますか?」っていうわけです。
もう、「エーッ!?」ですよね。脳血管に微小な塊が見つかったらしいんです。
すぐに「入院が必要です」ってなって、「じゃあ、日程をスタッフと相談して……」と言ったら、「いや、このまま入院していただきます」と告げられました。また「エーッ!?」ですよ。
 脳梗塞は症状が出てから24時間が一番危ないということで、頭を持ち上げることもできないまま、翌日まで集中治療室で寝かされました。
 頭の中では、入院がツアーにずれ込んでしまうかもしれないという心配と、脳の病気を持っていたんだという現実、それから“この病院の看護師さんは、みんなすごく可愛い”という3点がグルグル回っていました。 
実際、看護師さんたちは激務の中でも優しくて「本当にすごい」と感動しました。
だからこそ、何が嫌だったかって“オシッコ”ですよ。
「トイレに行きたい」と言えば、てっきりトイレまで連れていってくれるのかと思ったら、スッと尿瓶を渡されるんです。
経験がないですから、なかなか出ないし、出たら出たで我慢していた分、止まらない。止まったらそれを可愛い看護師さんに渡さなくちゃいけない……。
恥ずかしいですよ。
でも、もう最後は覚悟を決めて「入院とはこういうことなんだ」と開き直りましたけどね(笑い)。
■ボクらの音楽が誰かの生きる力になっていることを改めて知った
 危険とされる24時間が経過すると、一般病棟に移され、1週間で退院しました。
血圧も、コレステロール値も、血液のサラサラ度も異常がなく、全身の血管を調べても、どこかから血の塊が脳に飛んで塞がったわけでもないらしい。
原因不明のまま、今も経過観察中です。
といっても、唇のしびれも入院中に消えて、後遺症は何もありません。
しかも、アルバムのレコーディングが終わって、これからツアーが始まるというはざまだったので、仕事への影響も最小限で済みました。
あまりに良過ぎるタイミングに「偽装入院」の噂が出るくらい(笑い)。
ボクは、音楽を仕事だと意識したことがありません。
人を喜ばせるためではなく、自分が楽しいから音楽を続けているだけなんです。
ただ、今回はファンの方々からびっくりするほどたくさんのメールをいただき、ボクらの音楽が、誰かの楽しみや生きる力になっているのを、改めて知ることになりました。
 それでも、無料ライブを含めて3本の仕事をキャンセルしたことは事実。
デビュー以来37年間、自分たちの都合でライブをキャンセルしたことは一度もなかったので、かなりショックでした。
やっぱり、ご迷惑をかけないよう、平常に暮らせる健康は必須だと痛感します。
でも、たとえマイナスなことでも、起こったことすべてが自分の人生の花になっていくと思っているので、今回のことも前向きに捉えています。
ステージでは、面白おかしくネタにして笑いを取り、それがきっかけでファンの方々から「夫を病院に行かせました」「早期発見できました」という声も届きました。結果的に3人ぐらいの命は救えたんじゃないかなと思ってます(笑い)。
 (聞き手・松永詠美子) 
▽ねもと・かなめ 1957年、埼玉県生まれ。66歳。

79年に結成したロックバンドでボーカルを務め、81年に「スターダスト☆レビュー」としてメジャーデビュー。
「今夜だけきっと」「木蘭の涙」など数多くのヒット曲を持ち、ラジオの人気パーソナリティーとしても活躍している。
活動の中心はライブで、現在も先頃発売したアルバム「還暦少年」のツアーで、来年12月まで全国を巡る。



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