ＧＬＡＳＳＯＮＩＯＮ(曼荼羅)・・・1

人間って難しいね。
人はややこしいね。
以前、そうおっしゃられた年配のお客さんがいた。
なぜそうおっしゃられたのか。
そんな出来事に遭遇されたのだろう。

その方は、
韓国から仕事で定期的に東京にこられるビジネスマンとのだった。
物腰柔らかな、聞けば、いわゆるエリートと呼ばれる層の方だった。

会話の端々に、人間の深さと重みを感じさせる奥行きのある方だった。
こういう人を頭の良い人と言うのだろう。
そう思った。
全てを飲み込む力と強さを兼ねそえた人は、
いつも穏やかで、人間に飾りがない。
カッコいい人だなぁと尊敬したものだ。
もう４～５年も前の話だ。

人間は難しい。
人はややこしい。
そんなことを、ふと思ってしまうことが最近あった。
いや、日常にたくさん転がっているはずだ。
たまたま直接的に遭遇してしまうから、
いっぺんに、そう結論付けて溜息になるのだろう。

僕は強さも勇気もないから。
バカ者をどうしても認められる強さがない。
ウソっぽい奴に、２度は我慢するが３度目はもう笑顔でいられなくなる。
まだまだ修行が足りんと自己嫌悪になる。

ぁー修行の旅に出たいと、ひたすら願う。
師匠に出会いたい。
そして、駄目な自分と、我が道を尋ねてみたい。
これを一般的に、現実逃避願望と呼ぶのだろう。
そりゃいかんことなのだろうか。

日常とは、浮世の義理を繋ぎ合わせることである。
だからどこへ逃げても同じなのか。

いい音楽や、素晴らしいなと思える人々に出会うと
手放しで尊敬し、自分に足りないものを痛感させられる。
そんな音楽や人物が、今の僕の師匠である。

でも中々、簡単には出合わせてはもらえない。

玉ねぎの皮を一枚。