Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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移りゆく風の中で

2008-10-23 | 時代の光景U+203CU+FE0E
街角からディランが聞こえてきた。

風にふかれて

どっかの有線だろう。
池袋と言う条件が、なんともシニカルな哀愁を漂わせていた。

この頃
そんな時代なんだなぁ…

と思わされる風景や情景をよく見かけることがある。

何かにつけて、社会にボヤキたがる年配者の姿だ。

くたびれた顔に怒りを滲ませ、暗闇に向かって叫んでいるように見える。

その姿は、いつか観た映画の1シーンみたいだ。

幾たびも戦火をくぐり抜け、
ボロボロにくたびれた体を引きずり、
それでも戦場を、ひたすら前進する名もない兵士は、無数に横たわる味方の兵士を一瞥すると、物言わず先をめざす。

ある夜、
苛立ちと怒りに
暗闇に向けて銃を打ちまくる。

その怒りは、目前に控える敵に対してだけではない…。

40も半ばを過ぎると、個人的に生きる姿勢も大きく二つに分かれていくことを認識させられる。

それが50を過ぎるとさらに顕著になるようだ。

当たり外れの人生はある。

結果的に当たりの人生。
結果的に外れの人生。

当たりっぱなし、外れっぱなしの人生。

それを笑って受け入れる人。

報われないと解釈した人。

個人の量りは、個人でしか量れない。

人生の当落など決めようがないのに、もはや立ってることすら、自分が無様に思えてしまうことがある。

好むと好まざるに関係なく、それぞれに若い時代があった。
しかも、それをはっきりと覚えている。

それを老いと呼ぶのか。

人生とは戦場なのか
あてのないきままな旅なのか

僕はどちらを選んで生きてきたのだろう。

その答えは、やっぱりまだ風の中…