感染症内科への道標

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IDSA 椎体炎ガイドライン2015

2015-08-08 | 臓器別感染症:骨・関節系
ガイドライン全文
http://cid.oxfordjournals.org/content/early/2015/07/22/cid.civ482.full.pdf+html

要点
・発熱+腰痛(頚部痛)、赤沈又はCRP上昇+腰痛(頚部痛)、血流感染又は感染性心内膜炎+腰痛(頚部痛)、発熱+神経症状、最近のS.aureus血流感染症+腰痛(頚部痛)で椎体炎を疑う。
・椎体炎を疑ったら赤沈+CRP+血液培養2セット、MRI。MRIが撮影できなかったらガリウムシンチ、CT又はPET。亜急性経過ではツベルクリン反応試験又はインターフェロンγ遊離試験。疑ったら感染症内科医+脊椎外科医の評価。
・血液培養又は血清学的に菌が証明されていない場合には画像ガイド下穿刺。S.aureus, S.lugdunensis, Brucella species血流感染症が証明されている場合には推奨しない。Brucella speciesは流行地域では一般的な原因菌
・神経症状を伴う場合にはエンピリックな抗菌薬治療+外科処置
・一般培養で陰性の場合には真菌、抗酸菌を疑い追加検査
・治療期間は点滴又はバイオアベイラビリティーが良い経口抗菌薬(メトロニダゾール、モキシフロキサシン、リネゾリド、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ST合剤、クリンダマイシン、ドキシサイクリン+リファンピシン)で6週間

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