ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

マーガレット・サッチャー  不都合な真実

2012-04-04 10:56:42 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

 イギリスの元首相と、アメリカの元副大統領の映画を立て続けにみた。一つは、シネックス岐阜で上映されていた、「マーガレット・サッチャー」 副題は鉄の女の涙である。サッチャーさんが、首相在任当時の1979年から1990年は、昭和54年から平成2年までの、日本では、バブル前の活気のあった時代である。日本では、中曽根さんの時代で、ロン、ヤス時代にサッチャーさんは、イギリス病と闘いイギリスを立て直したのである。特にフォークランドにおける、アルゼンチンとの戦争は、映画のシーンでは、断片しかなかったが、戦争の顛末を読んでみると凄まじい戦いをしている。尖閣諸島問題で弱腰の日本の政治とは大きな違いである。そんなサッチャーさんも、現在86才で、愛する夫もなくなり、その後幻覚症状にも悩まされて、そしてなおかつ今は認知症である。主演のメリル・ストリープの演技もメークもよかったし、首相在任当時の出来事や、夫との関係、栄光に輝いた老後の人生など、いろいろと考えさせられる面白い映画であった。 

「不都合な真実」 2006年のアカデミードキュメンタリー賞の受賞作品である。アル・ゴアは、クリントン大統領時代に(1993年~2001年)2期8年間をアメリカ副大統領としてつとめた。サッチャーさんとは、活躍時期が多少のズレがある。この映画は、というよりもドキュメンタリー作品であった。副大統領を退任後、これからの世界で問題となる、地球温暖化問題、増え続ける人口問題など起こりうることを想定して、アメリカ主に、中国、日本にも講演をしたようである。知れば、知るほど世の中には、不都合な事が多いけれども、それでも人は生きていかねばならない。