凛々と

今日6月の13日は元メンバー、アイリーンの命日。

三年前の今日、アイリーンは41歳で人生を終えた。

最後の言葉は、お母さんもういいよ。もういいよ。だったと。

アイリーンは大きな瞳が愛くるしい、とても賢い女性だった。

いつも冷静に周りを観察し、前向きで凛とした女性だった。

アイリーンは、母と二人で暮らし、母亡き後の自分の将来を案じていた。

だから、倒れた時、救急車を呼ぶ母の背に向かって、もういいよ。とつぶやいたと。

静かな平穏な死に顔だった。
今日の命日にアイリーンの自宅を訪ねると、母は涙ながらに迎えてくれた。

遅くなってごめんね。ようやく来れたよ。

お仏壇に手を合わす私に、

アイリーンがぽぽんさんを呼んだのね。


母は嬉しそうに笑顔を向けた。

確かにそうだろう。この三年、忙しさに孤軍奮闘しつつ生きてきた。

アイリーンはそんな私にたぶんこう言うだろう。

ぽぽんさん、たまには息抜きしてね。

アイリーン、あなたも元気で暮らしてますか？

がんばりぬいたあなたは、きっと天国でも明るく笑っているよね。