月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

接遇マーガレット

2010-05-25 08:09:53 | 日記
お風呂から上がったら、留守番電話が点滅していた。

息子のデンゼルに
「ねえ、電話あったの?」
と聞くと、寝そべったまま携帯をいじりながら、
「ぼくぁ、電話嫌いだから出なかったよ」とぬかす。

「大事な電話かも知れないんだからつないでよ」

すると、
「この時間ならどうせヨーゼフさんだろ?」

ヨーゼフさんとは、社会的入院の代表のようなメンバー。無自覚のまま家族の希望で退院できない初老の男性である。

「ともかくっ!居留守を使わないことっ」

怒りつつ、再生ボタンを押した。すると、中身はヨーゼフのだみ声ではなく切羽詰まった女性の声。

「ぽぽんさんのお宅ですかっ?夜分に失礼します。マーガレットですっ。いつもお世話になっておりますっ。あの~、明日ですが、父の入れ歯が出来るので歯医者に行きます。したがって、朝遅れますので、弁当は…」

ここでしばらく唸り声、迷いを振り払うかのように、
「お弁当はい、いりません。よろしくお願いいたします。マーガレットでしたっ!」

マーガレットは、私とほぼ同年代の礼儀正しい女性メンバー。

色が白く、顔立ちも端正。言葉の節々に頭のよさを感じさせる人。

マーガレットは、接遇の鬼。メンバーの中に、礼節をわきまえない者を発見したならば、容赦なくにらみをきかせた流し目で斬る。

最近休んでいるマロンも、がつんと叱られべそをかいていた。

マロンは、30代の女性メンバー。ほんわかにこにこ素直なキャラは、スタッフたちの癒し的存在。

マロンちゃ~んと呼ぶ声も顔もにやけてしまう。

マーガレットがマロンを叱りつけてた姿は、さながらロッテンマイヤーさんに叱られうつむくハイジみたい。こっちまでびびりました。

マロンみたいな存在も大事だし、マーガレットみたいな接遇の鬼も必要だよね~

世の中うまくできてます!!

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