月水食堂のお弁当

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真っ白な靴

2014-09-25 19:50:15 | 日記
中学一年生の頃の担任教師は、年配の歴史の先生だった。

とても変わった苗字だったのと、ベテランの強みからか、いつもどっしりと構え、少々の事にはうろたえない貫禄があった。

その先生は、ホームルームなどの時、さりげなくいい話をプレゼンしてくれた。

中一という、まだまだこどもなこの時期の生徒はいろいろやらかしてくれる。

先生は、決して声を荒げたり、感情的になることはなかったが、締めるべき時には厳しく、はみだしがちな生徒を指導した。

なので、一Dの生徒は皆先生を尊敬していた。

先生がしてくれたこんな話をよく思い出す。


ある男が真新しい白い靴を手に入れた。

男は嬉しくて、歩く時もなるべく汚さないよう注意していた。新しい靴は男の自慢で、いつも大切に履いていた。

しかし、雨上がりのある朝、男は誤って水たまりに足を踏み入れてしまった。

汚れた靴を見て、男はため息をついた。

そして、その次の瞬間から男は注意して歩くのをやめ、大胆に歩き泥がはねても平気になった。

真新しい白い靴を汚した時から、もう男は靴を大切に思えなくなったのだ。



う~ん、深いです。

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