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学校を過信するな! 黙れマスコミ!

2006-10-31 01:14:10 | Weblog
 最近、中高生の自殺、いじめの事件、そして高校のカリキュラムの虚偽報告など、学校教育をめぐる報道が多いですネ。生徒にテストの採点をさせていたという中学校教諭まで現れ、加えて「教育基本法」の改正も! 私はかなり怒っています<`ヘ´>

 学校が注目を集めることは良いことです。「学校の中で何が起こっているのか」を知ることは、学校の運営を健全なものにしていくでしょう。しかし‥‥

 学校に過度に干渉することは、学校の運営をマヒさせ、生徒の学校不信へと繋がることも覚えておく必要があると思います。あたかも学校がダメな場所である、最近の先生たちは問題が多過ぎる、ということがクローズアップされることによって、生徒は学校の先生たちの指導に従わなくなったのではないでしょうか? その一例が、修学旅行中の高校生が飛行機を停めてしまった事件でしょう。

<全日空機>高校生 クラッカー持ち込み、出発2時間遅れ

 関西国際空港で今月21日、離陸準備中だった札幌行き全日空機(ボーイング777型)の乗客が、機内に玩具のクラッカーを持ち込んだため、出発が2時間以上遅れたことが分かった。クラッカーは航空法で持ち込みが禁じられている「爆発物」にあたる。  全日空によると、持ち込んだのは修学旅行帰りの北海道立高校の生徒。21日午後3時ごろ、同機が関空の誘導路へ走行し始めた直後、生徒が「クラッカーを持っている」と客室乗務員に申告。同機は搭乗ゲートに戻ってクラッカーを降ろした。
 再び誘導路に向かったところ、別の生徒も申し出たため再度ゲートに引き返した。乗客約500人全員をいったん降ろし、修学旅行生360人のバッグを再検査した結果、他の4人もクラッカーを持っていた。この影響で、折り返し便の札幌発大阪(伊丹)行きの目的地を関空に変更した。
 全日空関西空港支店は「搭乗前の保安検査で発見できなかったのは大きな問題。チェック体制を強化した」としている。

                   (毎日新聞) - 10月29日21時51分更新

 この事件でも、高校の先生は生徒に手荷物について再三注意したはずです。しかしその注意に耳を貸さず、大した事とも考えずにやったのだと想像します。(あくまでも想像の域ですが‥‥(^^ゞ)
単に「先生の指導力不足」と文句を言うのは簡単です。しかしちょっと冷静に考えてみましょうヨ。

 「航空機に爆発物を持ち込む」という、一般社会ではかなり危険だと考えられることを、躊躇無く実行してしまう高校生。知らなかったでは済まされません!
 同様に彼らは、普段の学校でも規則を破ることにマヒしていると思われます。授業の妨げになるケイタイを持ち込み、制服を着崩しているのではないでしょうか。(これは街で見かける高校生に対する一般論です。)高校は義務教育ではないので、学校が定める校則はかなりの強制力を持っているハズですが、それさえも軽々と破ってしまう生徒たち。大なり小なりモラルに欠けた彼らをこのように育てたのは誰なのでしょう?
 私は「親」だけを責めるつもりはありません。社会全体の風潮として、身勝手な「大人」が増え、彼らが子どもたちをそのように仕向けてきたように感じます。

 そして、学校をめぐる問題にマスコミが過剰に反応することによって、世論が形成されていきます。午前中のニュースバラエティに出演しているコメンテーターの中には、きちんと学校内部の事情を取材・分析もせずに、学校側の不備を唱える方もいらっしゃいます。井戸端会議でのオバチャンの発言と同様なことを、マスコミの電波に乗せて発言しているのです。
 もちろん先日の自殺事件のように学校に手落ちがあって、問題教師が発覚する場合もあります。しかし、全国3万9千校あまりの小・中・高校に勤める91万4千人の先生のうちの、何人が問題教師なのでしょうか。本当は1人も問題教師がいるべきではないのですが、1人、2人の起こした事件に対するコメントが、全国の学校に与える影響の大きさを考慮しているとは思えない方には、マスコミでの発言は控えて欲しいと思いました。あまりにも無責任です。

 最初に書きましたが、市民が学校の内部を監視する風潮は歓迎されるべきです。当然、その学校に子どもを通わせている「親」は、学校の内情を知らなくてはいけません。どんな先生がいるのか、どんな授業が行われているのか、そしてどんな生徒がいるのか。子どもの話を鵜呑みにして、学校のことを知ったような気になっている親は、事実が子どものフィルターを通して伝えられていることに敏感になるべきです。保護者会などで先生の説明だけで納得することも危険です。ですから、直接自分の目で確認しなければいけないと思います。

 また、「子どもを学校へ通わせる」ということは、「学校に子育てを任せる」ことではありません。あくまでも「親」が主体者であるべきです。学校は託児所ではありません。「親が働きに出ている間、勉強を教えてもらいながら面倒を見てもらっている」という感覚は捨てなくてはなりません。

 「教育基本法」がどのように改正されようと、最も大切なことは「学校に全てを任せてもイイのか?」という疑問です。学校を批判するなら、「学校に任せちゃおけない」という危機感を持つべきだと思います。
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