(BD3様より寄稿頂きました記事を以下に掲載致します。「地震を予測できる」と主張してメディアに再三登場する
村井俊治・東大名誉教授の講演会に参加された様子をはじめ、貴重な情報と洞察がありますので、是非ご一読ください)
1. はじめに
東京大学名誉教授、村井俊治氏が有償メルマガ「週刊MEGA地震予測」で展開する地震予測ビジネスは、支持者を順調に増やしつつあるようで、村井氏の2019年5月の新刊「地震予測は進化する!(集英社新書)」(以下「著書」と称す)P14によると、いまや購読者数は約5万人にものぼるそうです。これほど多くの方々からの支持を得た理由として、以下のような実績の世間一般への浸透が考えられるでしょうか。
・複数の特許取得
・テレビや週刊誌などマスコミが「驚異の的中率」と称賛
・株式会社NTTドコモが電子観測点の設置運営に協力
・活発な講演活動
・メルマガの読者増(ラーメン屋の入店待ち行列が長ければ、それが宣伝効果を生むのと同じ理屈)
一方このサイトの上川氏のように村井氏の取り組みをデタラメとバッサリ批判する向きも無視できません。真っ二つに割れた真逆の評価の真相を知りたいと思った時、どんな事実に基づいた場合にそれを「妥当な判断」と呼べるでしょうか。
私は2019年7月2日に開催された日本環境教育研究機構主催の村井氏の講演会に参加した者ですが、これを振り返って確信したのは、
・研究には遠く及ばない「ずさんな手法」
・研究者なら備わっているはずの「資質の欠如」
・この2つを補ってなお余りある、村井氏のしたたかなビジネス手腕
の3点でした。
最初の2点だけなら、自称地震予知/地震予測研究家によく見かける、おなじみの「ただのニセ科学」です。3点めによって「高度なニセ科学」にまで高めたのが、他のニセ科学とは一線を画す村井氏の特徴といえるでしょう。我こそは村井氏を応援する、とおっしゃる方々は皆、村井氏の巧みな戦略に乗せられている、ということをここで明確に申し上げておきます。現在、社会問題になっている特殊詐欺とも共通しますが、被害者には当初被害者としての自覚がなく、むしろ詐欺犯のことを、この先自分に降りかかる災いを事前に教えてくれて、予防してくれた恩人であるかのように信じ込ませるテクニックというものがあって、そこにつけこむ村井氏のテクニックも一流といえるでしょう。
この寄稿は「ニセ科学」とは一線を画す「高度なニセ科学」の種明かしに興味関心を持っていただければ、との切り口で書いてみました。「自分は村井氏を支持するが、詐欺に引っかかるマヌケではない」という自信のある方にこそ、お読みいただきたい内容となっています。長文になりますがお付き合いいただけるようですと幸いです。
私はただの会社員にすぎず、相手は日本の研究者としての最高権威「東京大学名誉教授」ですから、肩書きは雲泥の差です。道端の泥に過ぎない私が、雲の上の村井氏の予測ビジネスをニセ科学と批判する以上、あらゆる方が納得できる客観的な事実でお示しする義務が私にはあります。客観的な事実をお示しすれば、それはケチや中傷でないことも肩書が関係ないこともご理解いただけると信じます。有償メルマガ「週刊MEGA地震予測」は¥216/月(税込)で、前述の通り約5万人の読者がおられるということは、このビジネスは毎月約1,000万円を稼ぎ出している計算になります。ひとりひとりの被害額は微々たるものとはいえ、こういったニセ科学が一般の方々を騙して甘い汁を吸う不正を許容しない社会を目指し、ニセ科学を見抜ける力を持つ人がひとりでも増えることを望んで、寄稿の筆をとった次第です。
2. 白金測温抵抗体の異常値は前兆現象として科学的事実が世界的に認められたか
この著書をお持ちの方はお手元に用意いただき、ぜひご一緒にご確認ください。P68に以下の記載があります。
「
科学的事実が世界的に認められている前兆現象には、以下のものがある。
(中略)
④ 白金測温抵抗体を利用した温度計の気温に擬似的に異常が現れる。」
(ちなみに、自然科学系の書き物なら、この手の記載には必ず引用元が紹介されるものですが、この書籍には引用元の紹介が一切ありません。これはニセ科学による成果物を見抜くのに便利な観点でもありますから、覚えておきましょう)
冒頭で紹介した講演会では、①から⑧を列挙した中で④は特に有力であるとして村井氏は予測手段の中にすでに取り入れ済みである旨、重点的に紹介されていました。その概要はP74で以下のように述べられています。
「
地震の前に発信される異常な電磁波が、気象庁の白金測温抵抗温度計の微弱な電流に擾乱を起こし、
擬似的に気温の異常変化を起こしているのではないか、という仮説が導かれる。」
この時点では、まだ「科学的事実が世界的に認められ」る前の仮説段階だったと村井氏は述べています。では、この仮説がどんなプロセスを経て「科学的事実が世界的に認められ」た定説にまで高められたのか追ってみることにしましょう。
科学のプロセスに従うなら、この仮説の証明に必要な手順は以下の通りです。
1. 実験室で、白金測温抵抗温度計に様々な「周波数(波長)」と「強度」の電磁波を浴びせて、温度測定結果に2〜4℃の誤差を起こす条件をつきとめる
2. 地震前兆として発生する電磁波の「周波数(波長)」と「強度」の実測値または理論値が1.と矛盾しないことを確認する
これに対し、村井氏の全く異なるアプローチをとります。P74によると
「
気温の異常波形と地震発生の関係を調べると、こちらも高い相関があった。」
ことを根拠として仮説を証明できたと判断していますが、書籍には、どんな標本データからどんな相関係数が導かれたか、という肝心のことは書かれていません。
3. 「高い相関」の呆れるべき正体
講演会の質疑応答では、聴講者からまさにこの点について「高い相関とは、具体的にどんな相関係数だったのか」の質問がありました。村井氏はこれに対して
・相関係数は計算していない。
・100%である。なぜなら8箇所で調査し8箇所とも出たから。
と回答したため、質問者からは、そんな稚拙な手法で相関に言及するのは論外であると厳しく批判されました。
村井氏の研究は「大量の観測データを分析して傾向を見出す」タイプといえますが、この回答は、何年間もこの研究に携わってきた村井氏が
・統計学上の「相関」という用語の正しい意味
・相関とは、計算で求めるものであること
のいずれも知らないまま現在に至る、あるいは知りつつ怠った、のいずれかであることを公にした点で、大きな意味を持ちます。
研究の舞台裏になじみのない方にはピンとこないかもしれませんので補足しておきましょう。膨大な観測データの中には、自分の仮説どおりの関係性や傾向を示したかのように見える部分が必ず含まれるものです。そのため
・本当に関係性や傾向があるのか
・関係性も傾向もないが、そう見えるだけなのか
を見分ける必要があり、どんな工夫でその客観性を確保したか、その仕事の丁寧さの開示が研究行為の本質のひとつです。人は誰でも、自分の仮説をひいき目に甘く見てしまいがちであり、研究の場ではそれが事実を歪めてしまう弊害、すなわちニセ科学を生んでしまった失敗を、何世紀にもわたる科学の発展の歴史の中で人類は学んできたからです(リケジョブームに水を差した2014年のSTAP細胞事件の核心もこれと同じ)。「甘く見てしまうひいき目」を取り除く実用的なツールのひとつが統計学であり、関連や傾向を探る研究テーマの場合、これを導入して錯覚や思い込みを取り除くこと、言い換えれば、自分の仮説に対して懐疑的なスタンスを保つことが不可欠であり、これを科学的手法と呼びます。自然科学を研究対象にする理系大学生には必須の基礎知識のため、教養課程でしっかり叩き込ます。統計ツールの導入を怠りながら「仮説を裏付ける相関が見られた」と判断した、ということは、その理由が悪意なき不勉強であれ、悪意による意図的なものであれ、その正体は客観性を欠いた手前味噌すなわちニセ科学でしかない、と見るのが正しい解釈です。
村井氏の上の回答は、研究者としての自身のレベルが、卒業論文に取り組む大学生、あるいは教養課程の大学生の足元にすら及ばないことを自らの口で語ったという意味を持ちます。同時に、過去に村井氏が「相関あり」を根拠に研究成果としてきた全てについて、その実態とは果たして何だったのかという重大な疑惑を生む、さらに深刻な意味も持ちます。村井氏とて、かつて東京大学の教養課程でこの程度の基本を修得したはずですが、それをどこに置き忘れてきたのでしょうか。
もうひとつ、あらゆる分野の科学の現場で研究行為に携わる全ての人たちが共有している基本ルールがあります。それは「相関関係ありと判定されても、それは因果関係を示すものではない」ということです。仮に村井氏が妥当な統計分析手法を導入して、「気温の異常波形」と「地震発生」の二因子間に0.7を上回る相関係数が得られたとしても、それは「地震前の電磁波」が「白金測温抵抗温度計の電流に擾乱を起こす」という二因子間の因果関係の証拠にはならない、という意味です。そもそも因子自体が別物にすり替わっているため、二重の間違いを犯していることになります。この基本ルールを知らずに結びつけてしまったのか、知った上で巧みに混同したのか、いずれにせよ村井氏の「高い相関」論法には分析とは呼べないお粗末な手法で導かれた重大な欠陥があり、これはニセ科学の典型的な手口そのものでもあります。
(少し脱線:この温度計の設置当事者である気象庁は、気温観測データには、もともとこういった異常値が混入することを承知しており「気象観測ガイドブック」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku_guide/guidebook.pdf P39から4ページの紙面を割いて解説しています。センサー異常データに何らかの意味づけする場合、これら既知の異常原因に該当しないことを確認するのが科学的手法です。この確認は相当な手間のかかる一仕事であり、重要な成果のひとつですから、書き忘れたり、紙面の都合で省略したりなど、決してないはずです。しかし著書にはこの確認を済ませたような記述はありません。最悪のケースとして、村井氏が思い至らなかったこれらの原因について一切検討漏れ、というお粗末な状況もありえますが、これは推測にすぎません。)
4. 特許成立は「予測手法の信ぴょう性や実用性を国が認めた」ことを意味しない
村井氏がこの予測手法の正当性をアピールする、大きな根拠がもう一つあります。それは上の文に続く
「
二〇一八年一二月に特許証が交付」
です。村井氏の予測手法を国が特許として公的に認めた事実は確かに存在しますが、その意味について大半の方々は「予測手法の信ぴょう性や実用性を国が認めた」ようにイメージされるのではないでしょうか。実はそのイメージは特許に対する過大評価であり間違いです。なぜなら特許の審査対象は「アイデアが新しく独創的か」だけであり、「予測手法の妥当性」や「予測内容の確かさ」は審査の対象外だからです。まともな研究者が研究成果を世に問う目的で選ぶ手段は「論文発表」か「学会発表」しかありません。「特許取得」は内容の確かさとは無関係に、そのアイデアは他の誰よりも先に自分が思いついた、という権利を守るための手段ですから、目的が全く違うのです。
村井氏はことあるたびに、予測手法を正当化する文脈の中で、特許取得をアピールしますが、これは一般の方々が特許に対して誤って抱く誇大イメージに便乗した狡猾な戦略と見破るのが正しい解釈です。
論文発表や学会発表を避ける一方で、特許ばかり取っている研究っぽい取り組みは、すなわちニセ科学と判断して間違いありません。もっとも特許取得にはそれなりの費用と独特のテクニックが必要ですので、ただのニセ科学には少々ハードルが高く、簡単には手を出せません。特許取得をクリアできるのは、本気度の高い「高度なニセ科学」と言えます。ではなぜ村井氏は、自分の成果を論文発表や学会発表で世に問わないのか、むしろそれを意図的に避けるのか、そこにはニセ科学のパラドックスとしても知られている稚拙な理屈が登場しますが、今回のテーマからは逸れるため、また機会を改めて紹介できればと考えています。
村井氏の発明内容は「特許 第6438169号」で公開されていますので、興味のある方は特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」のWEBサイト(https://www.j-platpat.inpit.go.jp)でこの番号で検索して内容の全文や図版を確認してみてください。当該箇所はP3に以下のように書かれています。
「
震源周辺からの電磁波によって~検知する技術が提案されることはなかった」とする9〜11行めには突っ込みどころが満載ですが、脱線ばかりで話が進みませんので、ここもまた別の機会に譲ることとしましょう。
「
発明者らは、測温抵抗体が電磁波に反応することを見出し、測温抵抗体温度計が電磁波擾乱の検知に有益であると考えた。つまり、実際には温度変化がないにも関わらず測温抵抗体温度計による観測結果に変化がある場合、その変化は震源付近からの電磁波によるものと推定できると考えたわけである。」とする16行めでも、アイデアの独創性を述べるにとどまり「科学的事実が世界的に認められ」のくだりや、その推定をどんな手段で証明したかといったプロセスや事実は提示されないままです(特許には不要だからですね。おさらいです)。もっとも注目したいのは、それに続く最後の一文です。
5. 「オームの法則」と「ファラデーの電磁誘導の法則」の否定が前提
「
しかも測温抵抗体温度計は極めて高精度に温度計測することから、繊細な電磁波の擾乱の検知も可能であると考えられる。」
前半の19行めでこのセンサーの安定性を述べた次の瞬間、その安定性を否定する矛盾を述べた後半の20行目に結びつけていますが、ここで村井氏が述べているのは「オームの法則」と「ファラデーの電磁誘導の法則」の否定です。この2つを学んだ高校生以上の人すべてが村井氏の勉強不足と思いつきの拙さに呆然となる場面です。もっとも
「
私は「あらゆる可能性を排除しない」ことにしている」(著書P74より)
という村井氏の姿勢は、既存の枠に囚われず常識とされてきたものに懐疑的であれ、という科学者のあるべき姿です。そういう意味では、オームの法則とファラデーの電磁誘導の法則を疑ってみるのも悪くはないです。ただし過去2世紀にもわたり、電気や電磁気のあらゆる応用分野を基礎中の基礎として下支えしてきた実績であるこれら2大法則を否定するなら、誰もが納得できる裏付けを整えるのが科学というものです。
そもそも、白金測温抵抗体の特徴はJIS C 1604:2013(国際的にはIEC 60751:2008)に記述され、世界中のさまざまな過酷な現場で広く用いられている実績が示す通り、我々の日常生活圏に飛び交う程度の電磁波なら、いくら浴びても全く影響を受けない精度と安定性が特徴です。村井氏の仮説が正しいとして、電磁波測定専用のセンサーですら検出困難な地震前兆の極めて微弱な電磁波によって2〜4℃もの大きな誤差が生じるとしてみましょうか。これは白金測温抵抗体が
・電磁波測定センサーとしては、既存の専用センサーよりも鋭敏に電磁波を検出してくれる優秀なセンサーであること
・温度計としては、測定限界以下の微弱な電磁波ですら誤動作して実用に耐えない不安定なセンサーであること
を意味します。電気や電磁気を扱う全ての分野が転覆してしまう一大事です。地震予測といった狭い領域だけに閉じて済むような、のんきな話ではありません。
また「科学的事実が世界的に認められ」ているくらい周知のアイデアでは特許が取れませんから、世界が科学的事実を認めたとすれば、そのタイミングは、特許成立後という順序になるはずです。もし2018年12月の特許成立から2019年5月の著書出版までの半年も満たない短期間で、電気や電磁気の分野で村井氏が学会発表または論文発表を行い、これが国際的に認められた事実が仮にあったとすれば、オームの法則とファラデーの電磁誘導の法則がひっくり返る、という世界中が驚く2世紀ぶりの快挙ですから、皆様にアピールすべきは、日本国内で地震予測だけに閉じた特許なんてちっぽけな話でなく、当然こちらのほうです。
6. 自然科学に向き合う研究者が備えるべき資質とは
村井氏には、ふと思いついたアイデアが、世界をひっくり返す一大事に等しい意味を持つことすら気付かず、本来やるべき検証を一切怠り、そのアイデアで特許を取っただけで、
「
科学的事実が世界的に認められている前兆現象には、以下のものがある。
(中略)
④ 白金測温抵抗体を利用した温度計の気温に擬似的に異常が現れる。」
などと浮かれ舞い上がってしまえる奔放さ、それを出版までしてしまえる軽率さ、そしてまっとうな批判をTwitter上で「ケチをつけに来た方」と評する姿勢
そのわずか数日後、「相関」という統計学用語の誤用を改めようとしない強情さ
が兼ね備わる事実をご理解いただけたはずです。これらは、自然科学と向き合うあらゆる分野の全ての研究者で共有する資質の明らかな欠如ならびに東京大学名誉教授という肩書きに対する世間の期待や信頼への背信行為に他ならず、5万人もの有償メルマガ読者を擁する研究者としての根幹が揺ぐ一大事です。村井氏がどんな人物であるかという現実について、これで皆様と正しい認識を共有できたはずです。
すでに長文になっていますが、最後にもうひとつ、7月2日の講演会の中で多くのウソが述べられた中から、見過ごせないひとつも紹介しておかねばなりません。
7. ウソをついてまで「気象庁=悪者」とのイメージ誘導を企む村井氏
著書P75の「図25 熊本地震の5日前に阿蘇山に現れた擬似的異常気温」にある、阿蘇山の2016年4月11日の10分毎の気温変化の折れ線グラフをスクリーンに投影した際、村井氏は
・気象庁は、二週間後には、異常値を均(なら)したデータに改竄してしまった
・だから早くダウンロードしないとデータが失われてしまう
というウソをついて客席をドッと沸かせてみせました。
問題の10分ごとの値のデータは今でも公開されており、誰でも入手できます。
公開されているデータをExcelに貼れば、以下の通りP75と同じ折れ線グラフが再現できます。これが改竄などされていない証拠です。
講演という公の場で、このようなウソをついてまで気象庁を悪者扱いしてイメージ誘導を図った先には、相対的に自分をどう見せたい演出意図があったのか、ぜひともご本人にうかがってみたいものです。
8. また会う日まで
村井氏が率いるJESEA(地震科学探査機構)のWEBサイトは「過去5年に発生した震度5以上の地震の約9割を捕捉」とする実績を、以下の数値とともに公表しています。

(https://www.jesea.co.jp/about/より)
この数値を根拠として
「悪意に満ちた貴方達が、そのような御託を並べて村井氏の足を引っ張ったところで、村井氏が予測的中させてきた実績は揺るがない」
と反論される人がいらっしゃるかもしれません。
「捕捉率」として紹介されている上の数値は、世間の人たちを欺くのに便利な統計のトリックでしかなく、その正体は、ほぼ意味のない数字の遊びです。
このような統計のトリックを正しく見破れることもまた、ニセ科学を見抜く大切な技術です。もし読者の皆様からのご希望や上川様のお許しがいただけるようでしたら、これについても機会を改めて寄稿させていただければと考えております。
最後になりましたが、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
この寄稿では、村井氏が書かれた文章と発言内容の事実に基づき批判してきましたが、もし事実に反する記述がありましたら、お詫びして訂正させていただきますので、どうかご遠慮なく、厳しくご指摘いただきますよう、ご協力をお願いいたします。
また、村井氏におかれましては、少々の心得のあれば容易に見破れる、こんな稚拙なニセ科学の典型的手法からは早々にご卒業され、科学的手法に切り替えられることを切に願うものです。